TheNews(ザ・ニュース) > コメント部屋 > 大相撲のコメント部屋大相撲のコメント部屋 ※コメントを投稿する際は「コメントのルール」を一読ください。 ※誹謗中傷、なりすまし、野球に直接関係ないコメントは「NGコメント」、以上の行為を繰り返すと「NGユーザー」の対象となります。 ※2019年7月1日からコメントの確認・サイト掲載時間は9時~18時の間のみです。またコメント反映までは1時間程度を目安としてください。 ※フィーチャーフォン(ガラケー)の投稿機能に関しましては、動作を保証するものではありませんのでご了承ください。
力士・親方のテレビ出演案内 6/17 (月) 19:00〜 日テレ「有吉ゼミ」 ギャル曽根さんが力士の結婚お祝いパーティーに密着! 九重部屋のグルメ豪快ぎる絶品メシ 熱談プレイバック NHK総合 ① 6/23(日) 00:10〜00:40 =土曜日(6/22の深夜) 【講談×貴重映像】でよみがえる【昭和の大横綱】。 栄光の陰にピンチあり!名横綱・千代の富士の映像を背負い、 人気講談師・神田阿久鯉が波乱の土俵人生を読み上げる!
北の富士さんのコラム つづき 53年前の私の綱取りのときは玉の海がいたので、プレッシャーを感じるよりは、玉の海に負けられないという気持ちのほうが強かった。柏戸関が引退し、大鵬関の次となると自分たちがやるしかないという感じであった。前の場所で優勝した私のほうが条件的にはかなっていたが、玉の海のほうがコンスタントに好成績を挙げて安定感があった。昇進の際は結構、もめたらしいが、玉の海ではなく私のことで審議に時間がかかったらしい。 優勝してない玉の海を心配していたら、安定感のない自分の昇進を懸念する声が多く審議会ぎ紛糾していたとは、私は とんでもない間抜けだったものだ。 双葉山関に匹敵するほどの抜群の安定感と言われた玉の海に対し、私はいいときと悪いときがはっきりしていて、自覚はあったがムラッ気は引退するまで治らなかった。場所の前半で2つも黒星を喫したら、もう気持ちが乗らなかった。10回の優勝のほとんどが先行逃げ切りだったと思うが、もともと細い体だったから、とにかく速攻で相手の陣地で勝負をつけないといけないという相撲ぶりが新弟子時代から染みついていた。だから、相撲に安定感を欠いていたのかもしれない。横綱になって受けて立つ相撲を取ろうと思っても、なかなか勝てずに11勝4敗が4場所も続いたこともあった。 相撲専門雑誌「NHKG-Media大相撲中継」から この項 終わり
北の富士さんのコラム5 朝乃山が十両で14勝した。実力は頭1つも2つも抜けているのは明白だが、幕下での2場所も含め、全勝は難しいのだろうか。初場所の1敗は右四つがっぷりの十分な体勢になりながら、大翔鵬に寄り切られてしまった。入幕すれば、今なら即、優勝候補だろう。ことし中ではないかもしれないが、いずれ大関に復帰すると私は思っている。誰が優勝するか分からない場所もこれだけ続けば、いずれは相撲ファンに飽きられることだろう。朝乃山のような存在が優勝戦線に加わるだけで、場所の面白みもグッと増してくるに違いない。 負け越しはしたが、翠富士は大いに存在感を発揮してくれた。小兵ながら力強い相撲を取る。貴景勝戦は敗れたが、圧巻の相撲だった。先場所も得意な肩透かしを決めているが、私らの現役のころも、こうした個性派力士が決して主役というわけではなかったが、土俵を彩ったものだった。海乃山などは蹴手繰(けたぐ)りの名手で突き落としなんかも強かった。「潜航艇」と言われた岩風は、今にも手をつくんじゃないかというくらいに頭を下げていた。やたらと怪力の持ち主で左を差したら腕をへし折られるんじゃないかと思ったくらいだ。絶対に相手の顔を見ないで下ばかり見て仕切っていた、変わった力士だった。 ご当所で綱取りに挑む貴景勝には頑張ってもらいたい。そういえば、貴景勝のような体格の短躯(たんく)でアンコ型の横綱というのも、ここ何10年も見たことがない。もし上がれば、照國や鏡里以来ではないか。相撲人形が綱を締めたような横綱も見てみたい気がする。
北の富士さんのコラム4 琴ノ若も初日から4連敗したときはどうなるかと思ったが、相撲内容はそれほど悪かったわけではなかった。しっかり前にも出るし、土俵際もなかなかしぶとい。“坊ちゃん育ち”の割には精神的にもかなりしっかりしている。年内には大関とりの足場くらいは築くのではないだろうか。 前半戦がよかった大栄翔には優勝した場所の再来も期待したが、途中の3連敗が痛かった。2桁の星を残し、大関候補の1人ではあるが、押し相撲は1つ負けだすと歯車が狂うこともあり、どうしてもいいときと悪いときがある。九州場所で優勝した阿炎も初場所は8勝に終わった。場所中にどこか痛めたのであろう。突っ張れない相撲が何番かあった。やはり連覇というのはなかなか大変なのだ。だから、今は誰が本当に強いのか分からない。しばらくくすぶっていた琴勝峰が、ようやく復活の兆しを見せてくれたが、初場所は久しぶりに積極的な相撲が目立っていた。確かにいいものを持っているが、果たして次の場所でも初場所のような相撲が取れるのか。大器だけに期待したい。 群雄割拠の時代を経て、若隆景、豊昇龍の両関脇が抜け出そうな感じではあるが、突出したものがない。けががなければ、豊昇龍はチャンスをつかんでいただろうが、案外、波に乗って霧馬山あたりが一気に駆け上がるかもしれない。
北の富士さんのコラム3 豊昇龍、いずれ大関になれる逸材だ 初場所は関脇豊昇龍がすばらしい相撲で初日から4連勝した。私はこのまま突っ走るんじゃないかと思ったが、そうはいかなかった。けがをして休場しながら再出場し、何とか勝ち越したのは大したものだ。いずれ大関になれる逸材だと思うが、こういうのは勢いのあるうちに上がらないと、いったんつまずくとなかなか大変なのだ。 若隆景も苦しみながらも9番勝ったが、やはり前半の負けがもったいない。あと1番勝っていれば、大関取りにつながっていたはずで、そうすれば優勝でもしたら一気にチャンスをつかむことだってあったであろう。いずれにしても、3場所28勝で大関に上げてもらった私は、こういった問題にはあまり口出しするべきではないと思っている。若隆景も28歳となり、年齢的にも最も力が出るころだろう。今でこそ30代の幕内力士はざらにいるが、大関、横綱に上がるなら、そうはいかなくなる。そろそろ上がってもいいころだ。 霧馬山が三役で11勝を挙げたのは大きい。当初は足腰がよくてしぶといだけかと思ったが、見ていると相撲がうまい。左でまわしを取って頭をつけた体勢から何でもできる。なかなか器用な力士だ。突っ張って前に出る相撲もあるし、体もひと回り大きくなった。けがが少ないのもいい。鶴竜親方の指導もいいのだろう。よく考えて相撲を取っていると思う。 新小結で9勝した若元春も立派だ。左四つになったら格上が相手でも互角以上の相撲を取る。部屋には弟の若隆景もいるし、よほどいい稽古をしているのだろう。私の家からも稽古場は近いから、今度見に行ってみようかな。ただ、相撲を見ていて、ちょっとここを直せばというのはある。左四つになったとき、顔が差し手とは逆の方向に向いているので、そこを直せばもっと強くなるだろう。私らが現役のころに言われたのは、あごで相手の首筋あたりを押さえつけるということだった。その体勢で差し手のほうに寄っていけば、もっと楽に勝てるだろう。若元春も有力な次期大関候補と言っていいだろう。兄弟大関も夢ではない。
北の富士さんのコラム2 周りがどんどん崩れていったことも、1人大関にとっては幸いした。平幕の琴勝峰との千秋楽相星決戦となったが、最後は番付最上位の貴景勝が賜盃を抱く結果になってよかったと思う。琴勝峰もよく頑張ったが、次のチャンスも遅かれ早かれ、やってくるだろう。 貴景勝の体調が特段よかったとは思わなかったが、やはり責任感がみんなより強かったということだろう。初場所もレベルの高い優勝ならば、場所後の綱取りの可能性も取り沙汰されていたが、12勝3敗の優勝でそこは話題に上らなかった。当然であろうが、春場所はいよいよ横綱に挑戦だ。初場所は優勝と言っても3つの取りこぼしがある。次の場所で連続優勝であれば、協会も横綱が欲しいだろうから、横綱審議委員会に諮問はするだろうが、やはり最低でも13勝は欲しい。相撲内容も問われてくる。12勝の優勝であれば、もろ手を挙げてというわけにはいかないだろう。こればかりは私らが決めることではなく、協会が決めることなので今からああだこうだと言っても始まらない。とにかく、すっきりとした形で横綱に上がってもらいたいものだ。自分の相撲を貫いて、大願を成就してもらいたい。 過去に突き押しだけで横綱に昇進した例はないと思うが、貴景勝の相撲は今さら変えようがない。今から四つ相撲を稽古して身につけるなんて、どだい無理な話だ。今の相撲をさらに磨いていくしかない。優勝の記念撮影では、元大関北天佑の次女である奥さんと1人息子が一緒に写真に納まった。自分の子どもを抱いて写真を撮るのが、すっかり定番になったが、おそらく千代の富士が最初だろう。あのときは周りからいろいろ文句も言われたものだが、これはこれでいいのではないか。
北の富士さんのコラムでも場所前に投稿されていた『◯◯場所展望』は興味深いものでした。 昨年(2023年)春の 「北の富士が斬る」 プレイバック 過去に突き押しだけで横綱に昇進した例はないと思うが、貴景勝の相撲は今さら変えようがない。今から四つ相撲を稽古して身につけるなんて、どだい無理な話だ。今の相撲をさらに磨いていくしかない。 優勝の記念撮影では、元大関北天佑の次女である奥さんと1人息子が一緒に写真に納まった。自分の子どもを抱いて写真を撮るのが、すっかり定番になったが、おそらく千代の富士が最初だろう。あのときは周りからいろいろ文句も言われたものだが、これはこれでいいのではないか。 若隆景も苦しみながらも9番勝ったが、やはり前半の負けがもったいない。あと1番勝っていれば、大関取りにつながっていたはずで、そうすれば優勝でもしたら一気にチャンスをつかむことだってあったであろう。いずれにしても、3場所28勝で大関に上げてもらった私は、こういった問題にはあまり口出しするべきではないと思っている。若隆景も28歳となり、年齢的にも最も力が出るころだろう。今でこそ30代の幕内力士はざらにいるが、大関、横綱に上がるなら、そうはいかなくなる。そろそろ上がってもいいころだ。 北の富士勝昭が斬る 貴景勝、すっきりとした形で横綱に上がってもらいたい 初場所は大関以上で出場するのは自分だけという苦しい状況ながら、大関貴景勝が最後までよく頑張ってくれた。平幕優勝が3場所続いたが、安定感という意味では、今の幕内の顔ぶれの中では貴景勝がいちばんだと思っていた。 つづく
元NHKアナウンサーの草野仁さんが生島ヒロシさんの早朝ラジオ番組に出演。 草野アナ(80)は相撲、元TBSのパーソナリティー生島ヒロシアナ(73)は空手と、ともに“芸能界最強”の候補に挙がる猛者同士。 生島アナが「相撲のイメージがありますよね」と振って、草野アナが相撲歴を披露した。 草野アナと相撲との縁は、小学校5、6年生の頃に始まる。近所の友だちの家がテレビを購入。相撲が始まると、学校から帰ってその家に見に行っていたという。 「その頃の一番強かった人は名人横綱、栃錦さん。ず~っと子ども心に、どうやったら勝てるんだろうと思って見てましたら、要するにパン!と早く立って、自分のいい体勢になって速く攻めると。これが相撲の一番の大事なことだということを子ども心に結び付けてやってみると、確かに勝てるんですよね」と、東大首席卒業ならではの“勝利の方程式”を明かした。 大分国体の代表選考会決勝で120キロもある前田くんと当たり、最初の一番は同体取り直し。やっぱり“栃錦方式”で早く決着をつけようと思いましてパン!と良い形で立ってすぐに右上手を取って、寄って行くと見せかけて体を開いて出し投げ打って一気に秒殺しまして勝ちまして」と振り返った。 ユニークな草野アナの経歴に生島アナも「世が世ならばですよ。スカウトされて大学相撲でも…。最近では小さな体でも結構、いい相撲を取る方は増えてますもんね。やっぱり、自力が元々おありだったんですね」と感心しきりでした。
最近はテレビで見られないから記事だけでも嬉しいね。 現役の時は勿論みていたけど、大ファンになったのは解説者になってからだから、格好いい姿にいちころになって毎場所楽しみにみてたからね。 今は見れなくて寂しいけど記事だけでも嬉しいよ。 ありがとうだね。
千葉県館山市浜田--そこはパラダイスだった。関東最南端の洲崎(すのさき)に続く約八キロの海岸線はなだらかな砂浜と岩場。土地っ子の自慢は「ここの海はPCBも水銀も関係ない」ことだ。海水は七、八メートル底まで澄んで見えた。そこにはウニやあわび、伊勢エビが群生している。 北の富士が身を寄せている家の主人綱代勘太郎さんは記者にこう語りかけた。「お客さん、夏になったら、家族一緒でいらっしゃい。なあに、気を遣うことなんか、ありませんよ。米も野菜もウチでとれるのが余ってる。ニワトリを飼ってるから卵も肉もタダ。ミソだって自家製なんだから」自然が美しければ、人の心も純粋。 ここで北の富士は連日魚釣り。朝八時に起きて、軽い朝食を済ませると、リール竿を手に自転車にまたがり海岸へ。浜ではここで造船所を営む綱代新太郎さん一家が待っていて、すぐ沖へ出る。あとは夕方五時過ぎまで、昼食のニギリ飯を食べる時以外は、陸へ戻ってこない。夜は九時前に寝る。「どうだい。日焼けしたろう。東京へ帰ったら、みんなの前ではハワイに行ってきたことにしようかな」と真っ黒な顔をほころばす北の富士には、3勝5敗と、みじめな成績のまま途中休場した横綱の暗さはみられない。「ここにきた最初の日は、ションボリしてましたが、今じゃ、もう……」と新太郎さん。 「船に乗っているのが一番いいな。沖に出ちゃえばだれの声も聞こえない」という北の富士だが「クニ(旭川)に帰ったら? 石をぶつけられるんじゃないかな」ともいった。ショックはまだ抜けきっていなかったのでした。 この項 おわり
『 大相撲のコメント部屋 へのコメント 4,646件 』
力士・親方のテレビ出演案内
6/17 (月) 19:00〜
日テレ「有吉ゼミ」
ギャル曽根さんが力士の結婚お祝いパーティーに密着!
九重部屋のグルメ豪快ぎる絶品メシ
熱談プレイバック
NHK総合 ①
6/23(日) 00:10〜00:40
=土曜日(6/22の深夜)
【講談×貴重映像】でよみがえる【昭和の大横綱】。
栄光の陰にピンチあり!名横綱・千代の富士の映像を背負い、
人気講談師・神田阿久鯉が波乱の土俵人生を読み上げる!
北の富士さんのコラム つづき
53年前の私の綱取りのときは玉の海がいたので、プレッシャーを感じるよりは、玉の海に負けられないという気持ちのほうが強かった。柏戸関が引退し、大鵬関の次となると自分たちがやるしかないという感じであった。前の場所で優勝した私のほうが条件的にはかなっていたが、玉の海のほうがコンスタントに好成績を挙げて安定感があった。昇進の際は結構、もめたらしいが、玉の海ではなく私のことで審議に時間がかかったらしい。
優勝してない玉の海を心配していたら、安定感のない自分の昇進を懸念する声が多く審議会ぎ紛糾していたとは、私は とんでもない間抜けだったものだ。
双葉山関に匹敵するほどの抜群の安定感と言われた玉の海に対し、私はいいときと悪いときがはっきりしていて、自覚はあったがムラッ気は引退するまで治らなかった。場所の前半で2つも黒星を喫したら、もう気持ちが乗らなかった。10回の優勝のほとんどが先行逃げ切りだったと思うが、もともと細い体だったから、とにかく速攻で相手の陣地で勝負をつけないといけないという相撲ぶりが新弟子時代から染みついていた。だから、相撲に安定感を欠いていたのかもしれない。横綱になって受けて立つ相撲を取ろうと思っても、なかなか勝てずに11勝4敗が4場所も続いたこともあった。
相撲専門雑誌「NHKG-Media大相撲中継」から
この項 終わり
北の富士さんのコラム5
朝乃山が十両で14勝した。実力は頭1つも2つも抜けているのは明白だが、幕下での2場所も含め、全勝は難しいのだろうか。初場所の1敗は右四つがっぷりの十分な体勢になりながら、大翔鵬に寄り切られてしまった。入幕すれば、今なら即、優勝候補だろう。ことし中ではないかもしれないが、いずれ大関に復帰すると私は思っている。誰が優勝するか分からない場所もこれだけ続けば、いずれは相撲ファンに飽きられることだろう。朝乃山のような存在が優勝戦線に加わるだけで、場所の面白みもグッと増してくるに違いない。
負け越しはしたが、翠富士は大いに存在感を発揮してくれた。小兵ながら力強い相撲を取る。貴景勝戦は敗れたが、圧巻の相撲だった。先場所も得意な肩透かしを決めているが、私らの現役のころも、こうした個性派力士が決して主役というわけではなかったが、土俵を彩ったものだった。海乃山などは蹴手繰(けたぐ)りの名手で突き落としなんかも強かった。「潜航艇」と言われた岩風は、今にも手をつくんじゃないかというくらいに頭を下げていた。やたらと怪力の持ち主で左を差したら腕をへし折られるんじゃないかと思ったくらいだ。絶対に相手の顔を見ないで下ばかり見て仕切っていた、変わった力士だった。
ご当所で綱取りに挑む貴景勝には頑張ってもらいたい。そういえば、貴景勝のような体格の短躯(たんく)でアンコ型の横綱というのも、ここ何10年も見たことがない。もし上がれば、照國や鏡里以来ではないか。相撲人形が綱を締めたような横綱も見てみたい気がする。
北の富士さんのコラム4
琴ノ若も初日から4連敗したときはどうなるかと思ったが、相撲内容はそれほど悪かったわけではなかった。しっかり前にも出るし、土俵際もなかなかしぶとい。“坊ちゃん育ち”の割には精神的にもかなりしっかりしている。年内には大関とりの足場くらいは築くのではないだろうか。
前半戦がよかった大栄翔には優勝した場所の再来も期待したが、途中の3連敗が痛かった。2桁の星を残し、大関候補の1人ではあるが、押し相撲は1つ負けだすと歯車が狂うこともあり、どうしてもいいときと悪いときがある。九州場所で優勝した阿炎も初場所は8勝に終わった。場所中にどこか痛めたのであろう。突っ張れない相撲が何番かあった。やはり連覇というのはなかなか大変なのだ。だから、今は誰が本当に強いのか分からない。しばらくくすぶっていた琴勝峰が、ようやく復活の兆しを見せてくれたが、初場所は久しぶりに積極的な相撲が目立っていた。確かにいいものを持っているが、果たして次の場所でも初場所のような相撲が取れるのか。大器だけに期待したい。
群雄割拠の時代を経て、若隆景、豊昇龍の両関脇が抜け出そうな感じではあるが、突出したものがない。けががなければ、豊昇龍はチャンスをつかんでいただろうが、案外、波に乗って霧馬山あたりが一気に駆け上がるかもしれない。
北の富士さんのコラム3
豊昇龍、いずれ大関になれる逸材だ
初場所は関脇豊昇龍がすばらしい相撲で初日から4連勝した。私はこのまま突っ走るんじゃないかと思ったが、そうはいかなかった。けがをして休場しながら再出場し、何とか勝ち越したのは大したものだ。いずれ大関になれる逸材だと思うが、こういうのは勢いのあるうちに上がらないと、いったんつまずくとなかなか大変なのだ。
若隆景も苦しみながらも9番勝ったが、やはり前半の負けがもったいない。あと1番勝っていれば、大関取りにつながっていたはずで、そうすれば優勝でもしたら一気にチャンスをつかむことだってあったであろう。いずれにしても、3場所28勝で大関に上げてもらった私は、こういった問題にはあまり口出しするべきではないと思っている。若隆景も28歳となり、年齢的にも最も力が出るころだろう。今でこそ30代の幕内力士はざらにいるが、大関、横綱に上がるなら、そうはいかなくなる。そろそろ上がってもいいころだ。
霧馬山が三役で11勝を挙げたのは大きい。当初は足腰がよくてしぶといだけかと思ったが、見ていると相撲がうまい。左でまわしを取って頭をつけた体勢から何でもできる。なかなか器用な力士だ。突っ張って前に出る相撲もあるし、体もひと回り大きくなった。けがが少ないのもいい。鶴竜親方の指導もいいのだろう。よく考えて相撲を取っていると思う。
新小結で9勝した若元春も立派だ。左四つになったら格上が相手でも互角以上の相撲を取る。部屋には弟の若隆景もいるし、よほどいい稽古をしているのだろう。私の家からも稽古場は近いから、今度見に行ってみようかな。ただ、相撲を見ていて、ちょっとここを直せばというのはある。左四つになったとき、顔が差し手とは逆の方向に向いているので、そこを直せばもっと強くなるだろう。私らが現役のころに言われたのは、あごで相手の首筋あたりを押さえつけるということだった。その体勢で差し手のほうに寄っていけば、もっと楽に勝てるだろう。若元春も有力な次期大関候補と言っていいだろう。兄弟大関も夢ではない。
北の富士さんのコラム2
周りがどんどん崩れていったことも、1人大関にとっては幸いした。平幕の琴勝峰との千秋楽相星決戦となったが、最後は番付最上位の貴景勝が賜盃を抱く結果になってよかったと思う。琴勝峰もよく頑張ったが、次のチャンスも遅かれ早かれ、やってくるだろう。
貴景勝の体調が特段よかったとは思わなかったが、やはり責任感がみんなより強かったということだろう。初場所もレベルの高い優勝ならば、場所後の綱取りの可能性も取り沙汰されていたが、12勝3敗の優勝でそこは話題に上らなかった。当然であろうが、春場所はいよいよ横綱に挑戦だ。初場所は優勝と言っても3つの取りこぼしがある。次の場所で連続優勝であれば、協会も横綱が欲しいだろうから、横綱審議委員会に諮問はするだろうが、やはり最低でも13勝は欲しい。相撲内容も問われてくる。12勝の優勝であれば、もろ手を挙げてというわけにはいかないだろう。こればかりは私らが決めることではなく、協会が決めることなので今からああだこうだと言っても始まらない。とにかく、すっきりとした形で横綱に上がってもらいたいものだ。自分の相撲を貫いて、大願を成就してもらいたい。
過去に突き押しだけで横綱に昇進した例はないと思うが、貴景勝の相撲は今さら変えようがない。今から四つ相撲を稽古して身につけるなんて、どだい無理な話だ。今の相撲をさらに磨いていくしかない。優勝の記念撮影では、元大関北天佑の次女である奥さんと1人息子が一緒に写真に納まった。自分の子どもを抱いて写真を撮るのが、すっかり定番になったが、おそらく千代の富士が最初だろう。あのときは周りからいろいろ文句も言われたものだが、これはこれでいいのではないか。
北の富士さんのコラムでも場所前に投稿されていた『◯◯場所展望』は興味深いものでした。
昨年(2023年)春の
「北の富士が斬る」
プレイバック
過去に突き押しだけで横綱に昇進した例はないと思うが、貴景勝の相撲は今さら変えようがない。今から四つ相撲を稽古して身につけるなんて、どだい無理な話だ。今の相撲をさらに磨いていくしかない。
優勝の記念撮影では、元大関北天佑の次女である奥さんと1人息子が一緒に写真に納まった。自分の子どもを抱いて写真を撮るのが、すっかり定番になったが、おそらく千代の富士が最初だろう。あのときは周りからいろいろ文句も言われたものだが、これはこれでいいのではないか。
若隆景も苦しみながらも9番勝ったが、やはり前半の負けがもったいない。あと1番勝っていれば、大関取りにつながっていたはずで、そうすれば優勝でもしたら一気にチャンスをつかむことだってあったであろう。いずれにしても、3場所28勝で大関に上げてもらった私は、こういった問題にはあまり口出しするべきではないと思っている。若隆景も28歳となり、年齢的にも最も力が出るころだろう。今でこそ30代の幕内力士はざらにいるが、大関、横綱に上がるなら、そうはいかなくなる。そろそろ上がってもいいころだ。
北の富士勝昭が斬る
貴景勝、すっきりとした形で横綱に上がってもらいたい
初場所は大関以上で出場するのは自分だけという苦しい状況ながら、大関貴景勝が最後までよく頑張ってくれた。平幕優勝が3場所続いたが、安定感という意味では、今の幕内の顔ぶれの中では貴景勝がいちばんだと思っていた。
つづく
元NHKアナウンサーの草野仁さんが生島ヒロシさんの早朝ラジオ番組に出演。
草野アナ(80)は相撲、元TBSのパーソナリティー生島ヒロシアナ(73)は空手と、ともに“芸能界最強”の候補に挙がる猛者同士。
生島アナが「相撲のイメージがありますよね」と振って、草野アナが相撲歴を披露した。 草野アナと相撲との縁は、小学校5、6年生の頃に始まる。近所の友だちの家がテレビを購入。相撲が始まると、学校から帰ってその家に見に行っていたという。 「その頃の一番強かった人は名人横綱、栃錦さん。ず~っと子ども心に、どうやったら勝てるんだろうと思って見てましたら、要するにパン!と早く立って、自分のいい体勢になって速く攻めると。これが相撲の一番の大事なことだということを子ども心に結び付けてやってみると、確かに勝てるんですよね」と、東大首席卒業ならではの“勝利の方程式”を明かした。
大分国体の代表選考会決勝で120キロもある前田くんと当たり、最初の一番は同体取り直し。やっぱり“栃錦方式”で早く決着をつけようと思いましてパン!と良い形で立ってすぐに右上手を取って、寄って行くと見せかけて体を開いて出し投げ打って一気に秒殺しまして勝ちまして」と振り返った。
ユニークな草野アナの経歴に生島アナも「世が世ならばですよ。スカウトされて大学相撲でも…。最近では小さな体でも結構、いい相撲を取る方は増えてますもんね。やっぱり、自力が元々おありだったんですね」と感心しきりでした。
最近はテレビで見られないから記事だけでも嬉しいね。
現役の時は勿論みていたけど、大ファンになったのは解説者になってからだから、格好いい姿にいちころになって毎場所楽しみにみてたからね。
今は見れなくて寂しいけど記事だけでも嬉しいよ。
ありがとうだね。
千葉県館山市浜田--そこはパラダイスだった。関東最南端の洲崎(すのさき)に続く約八キロの海岸線はなだらかな砂浜と岩場。土地っ子の自慢は「ここの海はPCBも水銀も関係ない」ことだ。海水は七、八メートル底まで澄んで見えた。そこにはウニやあわび、伊勢エビが群生している。
北の富士が身を寄せている家の主人綱代勘太郎さんは記者にこう語りかけた。「お客さん、夏になったら、家族一緒でいらっしゃい。なあに、気を遣うことなんか、ありませんよ。米も野菜もウチでとれるのが余ってる。ニワトリを飼ってるから卵も肉もタダ。ミソだって自家製なんだから」自然が美しければ、人の心も純粋。
ここで北の富士は連日魚釣り。朝八時に起きて、軽い朝食を済ませると、リール竿を手に自転車にまたがり海岸へ。浜ではここで造船所を営む綱代新太郎さん一家が待っていて、すぐ沖へ出る。あとは夕方五時過ぎまで、昼食のニギリ飯を食べる時以外は、陸へ戻ってこない。夜は九時前に寝る。「どうだい。日焼けしたろう。東京へ帰ったら、みんなの前ではハワイに行ってきたことにしようかな」と真っ黒な顔をほころばす北の富士には、3勝5敗と、みじめな成績のまま途中休場した横綱の暗さはみられない。「ここにきた最初の日は、ションボリしてましたが、今じゃ、もう……」と新太郎さん。
「船に乗っているのが一番いいな。沖に出ちゃえばだれの声も聞こえない」という北の富士だが「クニ(旭川)に帰ったら? 石をぶつけられるんじゃないかな」ともいった。ショックはまだ抜けきっていなかったのでした。
この項 おわり