春のブリ漁真っ盛り

春になると四国、九州では大平洋側日本海側とも大きく成長し産卵を控えたブリが接岸します。定置網に大量に入ったりトロール船で大量に獲れますが、釣りでも多く釣れます。春のブリ漁は3月から5月くらいまで続きます。2017年も大型ブリが大量に水揚げされています。

一昔前までは春のブリは彼岸ブリと呼ばれ脂もないので見向きもしなかったのですが最近は違います。水温の変化や海流の変化が要因かもしれませんが、この時期に定置網に入るブリは丸まる太って脂ものっています。旬をはずしているので価格も手ごろで人気になっています。一方定置網以外のブリは逆に痩せて、身は寄生虫が多く脂も少なく美味しくありません。

福岡や長崎ではトロール船で取ったブリから、ブリ子といわれる卵を取り販売します。九州地区では春の風物詩のようになっています。身は鮮魚流通せず卵だけ流通させます。一方身の方はフィレ加工され凍結され、切り身加工の原料として販売されます。

価格の安い春のブリで他の利用法を探る為に、四国、九州では色々な商品が開発されています。しかし決定的なヒット商品は生まれません。理由はブリの身の色です。ブリの身は変色が早く、どんな加工品を作っても美味しそうな色が出ないのが原因だと思います。フィレ加工品に高値がつかないのも変色が理由です。

旬にはまれば高級品のブリも、旬をはずせばシイラより安いというのはブリの宿命かもしれません。

[写:sotamann@fliker]

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