高騰する水産物に魚料理は居酒屋メニューになってしまう!?

水産物の相場高騰が止まりません。日本の水産物は不漁と海外輸出が重なり国内相場は急騰したままの上げ止まり状態です。輸入魚に関しては中国やインドの消費にプラスして、欧米がヘルシーさを求め肉料理から魚料理にシフトしつつあるので現地相場が高騰し、輸入魚全体では平均すると約2倍の相場で輸入されています。

こんな中、量販店などでは、水産部門の売り上げが右肩下がりで急降下しています。刺身や切り身などを買おうにも1人前換算すると400円も500円もします。一方豚肉や鶏肉は400円~500円だすと3人前以上あります。単価も高くて商品によっては骨があるとなると、若い世代の主婦には敬遠されます。水産部門はこのままではいけないと、色々な商品を投入したり、量目の対応で買いやすい価格帯への取り組みを行っていますが、効果は表れていません。思い通り売れるのはチラシ特売の激安商品のみというありさまです。中高年の魚好き世代が買ってくれているので現状は踏みとどまっていますが、次の世代に移ったらどうなるかというシュミレーションをしたら恐ろしくなります。

そんな状態でも頑張っている量販店の水産部門があります。この店はテナントの売り場ですが、市場で余りもの中心に安い魚を仕入れ、安く販売しています。定番の商品もありますが、あくまでもメインは安く仕入れた魚です。この安さが口コミで広がりいつもお客さんが群がっています。いわば個人商店だから出来る技です。チェーン店ではスケールが大きくなるのでこのような商法は出来ません。

居酒屋では魚は人気メニューです。量販店では魚は買ってもらえなくなっています。魚料理が食卓から消える日はないでしょうが、今以上に食卓に並ぶ頻度は減り、魚を食べたければ居酒屋に行くしかない状況になるのではないかと思います。

[写:ZiJing@fliker]

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