高知で初ガツオの水揚げが本格化し始めました

カツオを日本一食べる県の高知県で初ガツオの水揚げが多くなりました。1.5キロから2キロくらいの初ガツオは高知県では春の風物詩で、カツオ船が高知市の公設市場をはじめ各主要漁港へ寄港し水揚げを行っています。

例年3月~4月は南西諸島付近までカツオ船が向かい大型のカツオを獲っています。4月後半から小型のカツオが高知の沖合をのぼって来るのを一本釣りで釣りこのカツオを初ガツオと呼びます。小型のカツオは脂は無いですが漁場が近い為鮮度が良いうちに食べられるので高知では刺身やタタキで珍重されています。

ところが今年は価格に異変が生じています。例年ですと漁が増えると当然のように安価になり、地元量販店、魚屋、居酒屋そして食堂にまで刺身やタタキが並びます。しかし漁が多くても安くなりません。カツオ船は各市場の相場を常に得ています。高い相場の市場に寄港して水揚げするのです。高知では安いはずの小型のカツオが全国的に高値相場のため、最大の消費地の高知であっても現在の相場に合わせないとカツオ船が水揚げしてくれないという事です。価格相場は例年の3倍です。その為量販店での拡販とはならず、旬の品揃え商品となっています。市場荷受会社も安く売ってしまうと次回の入船がなくなるので少しでも高値で販売しています。

カツオといえば高知県の魚でしたが全国区の魚になりました。大量のカツオを高知が消費する時代は終わりました。それでもカツオの鮮度に対してうるさい高知県民が大半なので高くても鮮度のいいカツオが集まっています。

[写:yamauchi@fliker]

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