聞きなれない魚の名前

かつてナイルパーチの切り身をスズキと表記したり、メロや銀ダラなどを冷凍クエと表記していた時代から、農水省の表記基準の強化により、客が誤認するような名前の使用は不可となり、その結果聞きなれない名前の魚が出回っています。

イズミダイという魚があります。刺身や短冊、寿司ネタで売られています。かつてチカダイと呼ばれていたもので正体はテラピアの一種で養殖物です。バサやパンガシウスという魚の切り身もあります。これはナマズの一種です。白身で脂もあることからフライ材にも使われています。また最近は蒲焼でも出回っています。ウナギ高騰の中、目隠しで食べると味に遜色がないことから開発されたものです。

さらに刺身に造られたスギという魚があります。これは沖縄で養殖されている琉球スギでかつては黒カンパチとして販売されていました。見た目と味はカンパチに非常に似ていますが、魚自体はコバンザメのそっくりです。

このように日本で販売される水産物は売れ筋の魚が高騰したり、資源が減って来ると、輸入商社の精鋭たちは同じような魚を外国から見つけてきます。そして量販店や飲食店チェーン店などと一緒に商品開発を行い販売にこぎつけています。その為衛生管理や菌検査等も確実に行っています。魚の資源の減少に伴い、聞きなれない名前の魚が店頭に多く並ぶ時代です。

[写:hvpooly@fliker]

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