沖縄名物 サーターアンダギー

沖縄へ観光旅行をした際に、お土産品として購入する人も多いお菓子『サーターアンダギー』。
沖縄県、首里の方言であるサーターアンダギーを、直訳すると『砂糖を油であげたもの』となり、中には『砂糖天ぷら』と呼んでいる人もいます。

丸い形状で、なかなかボリューミーな見た目のこのお菓子は、沖縄県の人々に長年愛され続け、さらに縁起物のお菓子として今なお重宝されて来ており、作り方は意外とシンプルで、小麦粉に卵と砂糖とベーキングパウダーを入れ、適度にかき混ぜた後、形を丸めたものを、熱した油の中へと数分間投入するだけです。

沖縄県の露店で販売されているサーターアンダギーは、白砂糖ではなく、サトウキビ由来の風味の強い黒砂糖を使用していたり、またカボチャや沖縄名物の一つである紅芋を生地の中に練り込んでいるものなど、バリエーションも大変豊富です。

気になるサーターアンダギーの味は、ドーナツに近い味ですが、揚げたては外側がカリカリ、サクサクしており、対して内側はふんわりと柔らかく、ドーナツに比べて食べごたえ抜群の揚げ菓子です。また、サーターアンダギーを調理する際に、じっくりと数分かけて揚げているため、中まで火が通り、数日は常温に置いていても日持ちします。

沖縄土産としては、まさに打ってつけのお菓子です。そんな伝統的な沖縄菓子のサーターアンダギーは、時に縁起物のお菓子としても、人々の食卓に並ぶことがあります。

その理由の一つとして、サーターアンダギーを油に入れて揚げている時に、丸い玉になったサーターアンダギーの表面が、内部膨張によって割れてしまいます。多くの場合、『割れる』こと自体は、あまり良い意味に繋がりにくいものですが、サーターアンダギーの場合は別です。

その割れた形が、まるで花が咲いたかのように見えることから、縁起が良いお菓子とされ、沖縄では祝いの場のハレの日にもよく食べられているのです。もしも、沖縄県に遊びに行った際には、是非このサーターアンダギーを食べてみては如何でしょうか。

[画像:筆者撮影]

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