岩手県大船渡市魚市場で今年最後の水揚げ

サンマの水揚げ本州一を誇る岩手県の大船渡市魚市場で12月29日、今年最後の水揚げが行われた。サンマ漁の不振をはじめ様々な魚種で不漁が叫ばれた今年、同市場の漁模様はどうだったのだろうか。

朝6時半をすぎると大船渡市や陸前高田市の沖合いで漁を行う定置網船が次々と大船渡市魚市場に入港し、乗組員や同市場の職員による水揚げ作業がおこなわれた。この日、同市場に入港した定置網船は5隻。近隣海域には13カ所の定置網が設置されていて、2~3隻の船がタッグを組んで網を起こし、獲った魚を市場に水揚げするのはそのうちの1隻というのが通常だ。いつもなら十数隻の定置網船が入港して水揚げするはずの同市場だが、この日はトラックでの水揚げも多い。水揚げ量が少ない場合、漁場から直接地元漁港に戻って水揚げを行い、トラックで魚を市場まで運ぶ。経費節減の一環だ。

大船渡市末崎町の第八大浜丸のこの日の水揚げは数十本のサケと小魚など約300キロ。同船の大謀(船の責任者)を務める大和田勝博さんは「不漁、不漁。30年漁師をしているがこんな年は初めて」と今年の漁を振り返る。この日一番の大漁は同市三陸町越喜来の第五正伸丸のマイワシ約17トンに留まった。

同市場の今年度(H28年4月から)の総水揚げは約4トン。5万?6万トンの水揚げを目指す同市場とすれば、漁獲できる魚種の少ない冬季に残り1万トンを達成するのはかなり厳しい。今年は春のイサダ漁からはじまり、マグロ、サケ、マスいずれも不漁のうえ、年間を通してスルメイカも不漁だった。サンマ漁も不振に終わったが、11月末までに前年並みの1万3668トンが水揚げされ、本州一の座を守った。

「今年は三陸の沿岸海域に魚が少ない年だった。来年は買受人や市場に関係する人たちが笑顔になるような大漁の年になってほしい」と同市場の佐藤光男専務は年明け4日から始まる来年の漁に期待を込めた。

※画像は今年最後の水揚げが行われる大船渡市魚市場

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