
肌寒い季節にぴったりの脱メタボフードが登場! ローソン「ブランの肉まん」
今年は残暑をほとんど感じることなく、あっという間に肌寒くなってしまったように思う。
そしてコンビニのレジ横から、ヤツら(?)が「お客さん! ごいっしょにどうですか?」と誘惑してくる季節がやってきた!
1つは、大根、こんにゃく、しらたきなど、実は脱メタボに使える低カロリー具材が多い“おでん”。
そして、もう1つが40オヤジなら子どものころに駄菓子屋で、1個50円程度で食べることができた“肉まん”だ。
今では種類も豊富で、高級食材を使ったものも多数登場。
2年ほど前にローソンで売られた「特選国産ズワイガニまん」は、カニのうまみが驚くほど濃厚で、1個350円くらいの価格にも「この味なら安い!」とさえ思った。
そのローソンから今年発売されたのが今回の「ブランの肉まん」だ。
この連載の第1回に、同じくローソンの「ブランパン」を紹介したが、ブランの肉まんの生地にも“ブラン”が含まれている。
ブランてなんやねん?
という人も多いと思うが、ブランとは主に小麦の外皮のことで、現在では小麦粉に含まれることなく、ほとんどが捨てられてしまう部分。
ところがブランは、ダイエットに欠かせない食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルなどの栄養素も多数含まれている。
これは白米と玄米を比較した場合も同じで、精白されていない玄米のほうが食物繊維がはるかに多く、栄養価も高い。
個人的には、白米より香ばしくてうまいとさえ思う。
そういったことが見直され、ブランや玄米は健康食品として注目されるようになった。
本来、パンも米も白くはなかったが、精製技術の発達とともに“白いものがよい”という価値観も定着。皮に近い部分は排除されてきた。
ところが、「捨てるなんてもったいない!」という新たな価値観が生まれてきたのだ。
味は普通の肉まんと変わりない!?……けど、糖質約50オフで、食物繊維たっぷり!
少し前置きが長くなってしまったが、「ブランの肉まん」には、ネーミングどおりブランや全粒粉を配合した生地が使われている。そのため、ほんのり茶色がかった色合いで、表面や断面のところどころに粒々が見え、フォトジェニックではない。
カレーまんほどの自己主張はないが、ビジュアル的にも“わたしナチュラル系です!”みたいな雰囲気をかもしだしている。
具は豚肉、筍、玉ねぎなどで、一般的な肉まんと変わり映えしないし、味もいたって普通の肉まんで、寒いときにハフハフしながら食ったら、そりゃうまいでしょ!って感じだ。
肉まんにはパッケージがないので成分表示の画像が撮れないが、ローソン公式サイトによると、糖質15.6グラムと一般的な肉まんの半分くらいで、食物繊維が1日に必要とされる量の1/2くらいの、11.3グラムも含まれている。たんぱく質9.3グラム(多め)、脂質5.6グラム(控えめ)というのも、筋トレに目覚めた自分にも間食として理想的だ。
気になるのは、子どものころに食べた肉まんの3倍くらいの価格だが、大手コンビニがこういった商品に注力してくれるようになったのはありがたいこと。
どうせなら、カレー味やピザ味もお願いします!
ローソン「ブランの肉まん」
税込160円
ブランを含んだ茶色っぽい色合いの生地以外は、ボリュームもシルエットも一般的な肉まんと変わらない。
40代独身オヤジがインスタ映えする食器をもっているはずもなく、超地味なビジュアルになってしまった……。
具の内容も味も、一般的な肉まんと比べて変わらない印象。
生地はもっちりしていて食感がよい!
最寄りのローソンから持ち帰るまでに表面がベチョっとしてしまったが、店のケースに入っているときは、もっとふっくらしていた。
肉まんにはパッケージはないが、下の紙シートにセールスポイントである「糖質15.6g/1個」の表記と、ブランをイメージさせる麦のイラストがデザインされている。
ローソン「ブランパン(2個入り)」
税込125円
最寄りのローソンでは売り切れていることも多く、少し入手困難になって困っている「ブランパン」。
自分は、ガチ炭水化物を食べる前に、食物繊維サプリとしてこれを食べるようにしている。
売り切れのときは、ケロッグの「オールブラン」というシリアルで代用。
太田日向(おおたひなた)
食生活の8割がコンビニという40代独身オヤジ。標準体重12キロオーバーのメタボ体型から、約1年で14キロのダイエットに成功。太りにくい体にしようと、調子に乗って筋トレも開始。筋トレに効くコンビニ食も探している。