
関西人にとって、おでんをもともと関東煮とか関東炊きと呼んでいたように、関西人のおでんはすこし味が違います。それは、関西のおでんには必ず入っている「すじ」と呼ばれる具材が入っているからです。この「すじ」とは何か?それは、スーパーなどで売られている牛スジを細かく切ったものを串に指した物です。
その作り方は、買ってきた牛スジを切ってまず臭みを取ってから醤油と砂糖などでじっくりじっくり煮込みます。関西では「煮る」とは言わず「炊く」と言います。そして柔らかくなったところを串に指しておでんの具材とするのです。なので、その牛スジから出た汁がおでんの出汁に加わり関東のおでんにはない味になります。
とにかく関西の人は、この牛すじが大好きで、おでんの中にすじが入らないなんてあり得ないといいます。煮込むのにとても時間がかかるため、なかなか作るのは時間のかかる作業となるわけですが、大阪のお母さんはみんな、せっせと牛スジを炊きます。この牛スジ、いろいろな食べ物にも合うようで、おでん以外にもお好み焼きや牛スジをメインにしたお好み焼きもあります。久しぶりに自分の家に帰るような人にとっては、やはり牛スジの汁が出汁と溶け込んだ懐かしいお母さんのおでんが1番おいしいということです。
『 関西人のおでんには「すじ」がある へのコメント 1件 』
私は東北出身ですが、牛スジ大好きです(^O^)
おでんもいいけど、牛スジ煮込みも美味しい♪