強力なライバルが登場 地方市場vs産地市場

販売先が減り続ける地方市場に置いて仲卸業者の存在感が問われています。量販店はほとんど直接買い付けになり、マグロを扱う業者以外は、今や一部魚屋と居酒屋や飲食店相手の商売に変わっています。居酒屋に関しては朝早くから仕入れに来る客は減り、配達しないと買ってくれない店が多くなっています。また居酒屋や飲食店に関しては、水揚げ産地市場の仲卸業者が、その日の水揚げされた魚をトラックに積んで繁華街を巡回して販売しており、強力なライバルになっています。地方市場で買う鮮魚は基本が前日水揚げです。逆に水揚げ産地市場の業者が持ってくるのは当日ものです。店主は当然のように価格は高くとも鮮度が魅力的だということです。

このような状況下で仲卸業者の現状を見ると繁栄と衰退の両極端がうかがえます。繁栄しているのは、マグロも扱い、鮮魚も大量に扱って、調理人も多く日中は配達業務に回ります。さらに県外発送なども手掛け来るもの拒まずスタイルです。一方で衰退業者は今まで通りの待ちの商売で、注文の魚を買い付け客が取りに来るのを待ちます。配達もせず、取りに来てくれる客にしか売らないスタイルです。その為客は減り続け1本分売ることが出来ないからマグロの買い付けもできなくなるという悪循環が続いています。活気のある店とそうでない店の落差が激しくなっています。バブル期には何もしなくても売れたという時代から、顧客のニーズを的確につかみ細かい対応をしないと地方市場の仲卸業者は生き残れなくなっています。

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