最大の魅力は「辛さ」ではなく「香り」静岡県産の本わさび

全国屈指の生産量を誇る静岡県の本わさび。静岡県は富士山、天城山、南アルプスと、全国的にも類をみない豊かな自然の山々に囲まれた地域ですが、これらの山々から流れるきれいな水を生かして、静岡県はわさび栽培が行われています。主な産地は、伊豆市を中心とした伊豆半島、南アルプスに水源を持つ安倍川や大井川などの水域、富士山からの湧き水に恵まれた御殿場市や小山町などです。東京や京都、大阪などの市場に出荷され、高級食材として日本料理のお店などで使われています。

地元では、「わさび丼」が有名です。ご飯の上にかつお節を載せその上に生わさびをおろしてのせて醤油をかけるだけのシンプルな丼です。シンプルですが人気店は、行列ができることもあります。チューブの練りわさびで試す人もいるようですが、やはり静岡県産のきれいな水で育まれた本わさびでなくては、この味にはならないでしょう。食べ方は、最初に鮫皮おろしと生わさびが運ばれてくるので、茎を取り除いて頭のほうから丸く円を描くようにすりおろします。細かい目で丸くおろすことで、細胞がうまく壊されいい香りが広がります。おろした本わさびは香りはとても強いのですが、それほどに辛くありません。最近ではスーパーでも、静岡県産本わさびを見かけることが少しずつ増えてきており、家庭でも「わさび丼」を味わうことができるようになってきました。

もう一つおすすめはシンプルに本わさびを楽しむ食べ方は「板わさ」です。厚めにスライスしたカマボコに、真ん中に切れ目を入れ、たっぷりのすりおろした本わさびを挟みます。味付けは醤油だけ。鼻にぬける香りと穏やかな辛みを楽しめる一品です。

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