高知県手結のシイラバブルのその後

安価な切身商材としてシイラに目を付けた商社が中国や東南アジアへの輸出を始めて数年が経ちました。高知県の手結漁港ではシイラで生計を立てている漁師さんが大半で、捨て値相場が輸出相場となり、好景気でした。しかし2017年はシイラの不漁になっているということです。

シイラバブル以降。シイラの高値は続き相場は下がっていません。その上不漁で水揚げが少ないとなると引き合いが強くなりセリの価格は更に高騰し例年の3倍近くになっています。1日100キロ獲れば、例年の300キロ獲ったものと同じ収入になる為、大型狙いに終始しています。5キロ以上を狙えば1日20尾で100キロを超えるためです。小型は狙わず大型狙いの場合、水揚げの漁は増えないという循環が続いているのです。

一方輸出に関しては、水揚げの少なさと価格の高騰により停止したままで商社関係者は困惑しています。また地元加工業者は高値で仕入れすることができず、他の魚に切り替えを検討しています。漁師さんや漁協は、水揚げ量は減っても、売上高は大きく減っていないため、今の状況でも良しとしています。高知県手結ではシイラバブルはまだ続いているということです。

[写:Yuya Tamai@fliker]

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