秋田の「しょっつる」とは

世界各国には魚を発酵させて作られた調味料や加工品が数多くあります。特に多くの方が知っているのはタイのナンプラーやベトナムのヌクマムとなっています。これらは独特の魚臭や発酵臭がある事で、苦手としている方も多いと思われます。しかしその国や地域の料理には欠かせない物として重宝されています。そんな魚を発酵させた調味料が日本にもあるのです。
それが「しょっつる」なのです。

日本人であっても馴染の無い調味料となっていますが、東北の地秋田においては地元料理には欠かせない調味となっているのです。

秋田の厳寒の海で漁獲出来る「ハタハタ」を発酵させて作られたのがしょっつるなのです。ハタハタを塩漬けにし、そこから抽出されたエキスが「しょっつる」となっています。魚が苦手な方にとっては独特な香りがある為、受け入れられないかと思われますが、秋田の郷土料理には欠かせない調味料となっています。

冬の味覚である「ハタハタ鍋」の調味料であったり、ハタハタが特産となっている男鹿のご当地グルメ「男鹿焼きそば」で使用されたり、ラーメンのダシとしても使用される程、秋田県民なら誰もが好きな調味料となっているのです。その独特な香りながらハタハタの旨味が凝縮されているので、どんな料理にもピッタリとなっています。秋田の「しょっつる」は世界が誇る魚の発酵食品にも劣らない調味料となっています。

[写:Hajime NAKANO@fliker]

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