頻発する大雨を踏まえた水辺レジャーの心得

梅雨も一部地域ではすでに明けました。これから、河川のレジャーが楽しくなる季節です。アユ釣りや渓流釣り、家族で水遊びやボート遊びなど、冷たい水の中でのこれらの遊びは実に気持ちの良いものです。

しかし不幸にして水辺レジャーの最中に命を落とす人が後を絶ちません。ここ数年、梅雨の時期から1時間に100㎜前後の大雨が降る事例が相次いで発生します。特に今年は福岡県朝倉市、同東峰町、大分県日田市で大きな人的被害が発生しました。また、7月13日、同14日にも名古屋市や犬山市で1時間に100㎜前後の大雨が降りました。こういった大雨が降るとごく短時間のうちに水位は一気に上昇し全てを押し流します。そのため、水位が上昇する前に川の外に退避することが何よりも大事です。

河川の急激な増水による被害から逃れるにはどうしたら良いのか。まずは天気予報を頻繁に確認することです。レジャー予定日の前日や前々日には天気予報を小まめに確認するようにします。そして、「大気の状態が不安定」という言葉が出た場合や低気圧が通過する場合はレジャーの中止や延期することが基本です。一見弱そうな大したことのなさそうな低気圧であっても、気象条件の変化で豪雨となることがあります。北九州の水害では、台風通過後に雨雲が大量に発生し大雨になりました。また、早朝からの釣りであれば、粘らずに午前中に引き上げるのも一つです。大気の状態が不安定な場合、昼から後の雨が多いです。そのため、午前中に引き上げてしまいましょう。周囲の天候や河川の様子に気を配り、少しでも異変を感じたらすぐに川から去りましょう。水位が増え始める、濁りが出るなどしたらすぐに去るべきです。また、急な減水も鉄砲水の予兆であることがあります。

近年、これまでの常識から逸脱するような激しい降り方の雨が頻発しています。これまでの自己の経験に囚われず、常に新しい情報を得て対策をしていくことが大事です。人は怖い思いをすると、それ以後は気を付けるようになります。ですが、その怖い思いが最期となってしまっては何の意味も無いことを知っておく必要があります。

[写:Jerry Luo@fliker]

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