食べて美味しい春の小イカが豊漁

八幡浜周辺では毎年春になると小イカと呼ばれる小さなイカがトロール船で大量に水揚げされます。小イカとはケンサキイカやヤリイカの子供です。長さ5cmくらいで透明の軟骨以外はすべて食べることができます。今から40年くらい前は使用済み医療品の不法投棄が海で行われていたためトロール船漁で小イカと一緒に注射器などが混入していた時期がありました。注射針の刺さった小イカなども揚がり小さいものでも注意して調理しなければ食べられない時代もありました。今は不法投棄も減り大丈夫ということです。

小いかの料理として、一般的なのはそのままボイルして食べたり、ボイルした小イカをフライや天ぷら、煮つけにして調理するものです。天ぷらや煮物でボイルする理由としては、揚げる場合は墨が油にはじけて危険なため、煮物に関してもそのまま煮ると墨で煮汁が真っ黒になってしまうためです。またボイルせずにフライパンで焼いたり、グリルで焼いて醤油を付けて食べても美味しいです。成長したケンイカやアリイカは刺身や焼き物、煮物にとても美味しいですが、子供の小イカも春にしか食べれない美味しさがあります。

スルメイカが壊滅的な不漁の中、小イカが豊漁なのを見るとケンイカやヤリイカは例年通りの漁が見込めそうです。

[写:Tristan Ferne@fliker]

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