土佐清水漁協の清水サバの取り組み

清水サバといえば高知県土佐清水市のブランド魚です。ゴマサバが回遊せず足摺周辺の岩礁地帯に住みついたもので、釣り漁のみで1尾600g以上のサイズを清水サバと呼んでいます。土佐清水漁協では巨大な円形の水槽を完備し、釣り漁で活かして港まで持ち帰ったものを泳がしています。清水サバの活魚は土佐清水漁協が管理していて活魚車を借りて高知市まで運んだり、活〆して仲卸を通して県内で販売されています。通常ゴマサバは刺身で食べると『あたる』と言われますが、清水では昔から刺身で食べられておりあたらないといわれています。

近年神戸市の居酒屋を運営する会社と観光PR提携を行ったことにより、土佐清水市をアピールしてくれることになりました。その居酒屋が3号店のオープンに際し巨大イケスを店内に配備しました。この3号店は140席もある大型店舗です。土佐清水市も清水サバを一度に150匹活かして配送できる活魚車を購入しました。土佐清水港から6時間かけて神戸市の店まで運びます。土佐清水漁協という行政と民間企業の連携という新しい発想で巨大なアンテナショップが出来ました。

この店の名前は『土佐清水ワールド』と名付けられ土佐清水の食材だけを提供する今まであまり例を見ない取り組みです。清水サバ以外にも土佐清水港に水揚げされる魚のメニューがたくさんあります。近々には4号店もオープン予定だと言います。清水さばの刺身は鮮度面で高知でしか食べれない食材でしたが、他県でも普通に食べれるようになりました。この取り組みによって地産外商の展開が大きく広がるかもしれません。

[写:Ippei Suzuki@flikr]

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