広島県のチヌ事情

先日、広島県の中国新聞に、チヌ(クロダイ)がカキいかだに「定住」しているという記事が載っていました。広島県といえばカキの水揚げ日本一の県です。この地元広島大学の学術調査で、釣り上げたチヌ5匹に発信機を付け調査した結果、5匹とも付近のいかだを転々としながら泳いでいたことが判明しました。ところが広島県近海では、これまでチヌの稚魚の放流が盛んに行われましたが、逆に個体数が増えすぎカキやアサリの被害が出ています。

関東でクロダイといえば、釣り師あこがれの対象魚の一匹ですが、瀬戸内海では意外と簡単に釣れます。夜釣りでメバル狙いの青虫に良く掛かり、思わぬ強い引きを楽しませてくれます。「のっこみ」と言えば5月というイメージが強いですが、意外と2月10日頃に釣ったチヌに親指ほどの卵を抱えていたこともあります。5月頃には、この青虫仕掛けに入れ食いで掛かった事もあります。これも稚魚放流の成果でしょうか。

この地方には、カキのかぶせ釣りという釣法があります。カキいかだや堤防の上から、殻付のカキをハリに刺し、海底に落として竿先でアタリをとる釣り方で、チヌのほかコブダイ(カンダイ)やシマダイ、カワハギなどが良く釣れるそうです。

しかしこのチヌ、市場ではあまり売れないようで、地元スーパーや道の駅では嘘のような安価で売られています。少し臭みが有るのが売れない理由でしょうが、何かいい調理法でもあれば、もっと良い値がついていいはずですが。

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