大漁スジエビと大豆の郷土料理

滋賀県琵琶湖で非常に良く漁獲される食材がスジエビです。釣りの世界ではシラサエビと呼ばれています。スジエビは全国各地の淡水域から汽水域に生息している小型のエビです。

琵琶湖産のスジエビは他の地域よりも小型だとも言われていますが、かつては漁獲量が非常に豊富でした。スジエビは釣り餌としても良く用いられるますが、関西ではスジエビをばら撒いてスズキを釣るエビ撒き釣りが行われています。

5月~6月の夜中に琵琶湖の崩れた護岸などに懐中電灯を照らすとたくさんのスジエビがいることが分かります。琵琶湖近辺のお年寄りたちからは、「昔はよく夜中に杉の枝の束を沈めてスジエビを晩御飯用にとったわ。」といった昔話を聞くことがあります。最近は食生活の変化や環境の変化でかつてほど食べなってはいるものの郷土料理の食材として今でも食されています。

特に郷土色のある郷土料理がエビ豆です。エビ豆はスジエビと大豆をしょうゆなどで炊いた料理です。学校の給食などでも提供される料理で、全国チェーンのスーパーでも滋賀県内の店舗では総菜などでエビ豆が販売されています。この料理は単純に見えて、下準備に手間がかかるといわれています。生まれも育ちも琵琶湖近辺の80歳代くらいの女性によれば、「エビ豆を作るときには、エビの髭(つまり触覚)をすべて切り落としとかなあかん。」とのこと。エビの髭が食べた時に胃などに刺さって腹痛を引き起こすことがあるからだからということです。実際は非常に手間のかかる作業なので、現在はほとんどの家庭ではお構いなしに調理しているようですが…

エビ豆はもともと家庭料理なのでそれぞれの家で独自のレシピがあります。滋賀県に行ったときは是非一度食べ見たい一品です。

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