海のファンタジスタか凶兆か? -鎌倉赤潮からの夜光虫、4つの疑問-

5月5日のこどもの日、鎌倉の海に赤潮出現!他にも千葉県、静岡県など広範囲に見られた今回の赤潮は、夜の海で幻想的なショーを見せてくれました。何度か見た中でも、この夜は風・波のタイミングも合いなんとも言えない美しさでした。後から後から波が押し寄せ、崩れる瞬間の刺激によって発光。この海のショーは夜中まで見ることが出来、海沿いは渋滞…まるで大晦日のような人出となりました。

赤潮とは、水中に生息するプランクトンなどが異常に増えることで海が変色する現象。プランクトンの種類により、性質も異なるようですが、今回は夜光虫が多かったため、ファンタジーのような美しさとなりました。

SNSで写真が出回り、テレビでも紹介されたため、「なぜ発生したか?」「なぜ光るのか?」などは既にご存知の方も多いとは思いますが、地元ならではの疑問について、調べてみました。

Q1.海に入っても問題ないのか?

鎌倉の材木座海岸と由比ガ浜では、実は昼間から、これまでにないほどの広さと濃さの赤潮が見られました。「夜は綺麗だろうな」と思う反面、「これだけ赤い色の海に入って安全なのだろうか?」と気になりました。サーファーなどマリンスポーツを楽しむ方々はいつもどおり海を楽しんでいましたが…こちら、臭いは相当なもので、いつもより海水のぬめりが気になりはしましたが、テレビ等の報道での専門家解説によると、「直接人体に影響はない」とのことでした。

Q2.シラスをはじめとした海産物は食べても大丈夫?

鎌倉の海は、観光客に人気のシラスをはじめ、ワカメやアカモク、タコやキスなど様々な海産物が楽しめます。当然赤潮の後では、このような海産物を食べても問題ないのか?という疑問も生まれます。これについても、専門家や漁業関係者によると、赤潮の種類と蓄積状況によっては貝毒が発生することがあるが、今回はその心配はないようです。また、魚が死んでしまうこともありますが、これはプランクトンの影響でエラが損傷し、呼吸ができなくなるためで、赤潮の毒性によるものではないそうです。

Q3.大地震の前兆?

特に海岸付近に住んでいる人は、心配する人も少なからずいると思いますが、東日本大震災や鎌倉の大仏の社殿が流されるほどの被害があった関東大震災の記録を紐解いても、赤潮が前兆としてあったとの史実はないので、心配することはなさそうです。もちろん、普段から万一に備えて心構えしておくことは大事ですが。

Q4.次にいつ見ることができるか?

赤潮が見られる状況として、確実にこれが原因でというのはなかなか難しく、水温の上昇や、水質の栄養塩の多さ等、いろいろな状況が重さなった時に起こるもので予測が難しいのですが、新江ノ島水族館によると、今回と似た状況になるのは、梅雨明け後の7月後半とのこと。この時期に出現する可能性あり言えます。

今回見られなかった方、次回は昼間のうちに赤潮が発生したらすぐに発信しますので、是非駆けつけてください!

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