
練りごま豚生姜焼き × 日本酒
肉はやや厚めのものを選ぶのがおすすめ。ごま&はちみつのとろみと、やわらかだけど適度に弾力のある食感。生姜や練りごまの風味が口中で合わさってシアワセー。少しとろみのあるきれいな日本酒など、お酒は全般的に合います!
間口一就のお肉道場【豚肩ロース肉の巻】 もしかして、なんとなく、一歩前進!?門下生、塊肉を焼く夢を抱いて早4ヶ月……、ついに“ちょっとだけ厚い肉”に着手!(喜)
門下生/師匠、今回は生姜焼き。好物でございます。
道場主/うむ。みんな大好きだな。今回は練りごまを使い、「豚肩ロース肉」で作る。
門下生/は。豚肩ロース。お肉としてはいかなる?
道場主/そうだな、ちょっと筋張って固め。でもよく動かす筋肉なので脂も適度にありながら、歯応えもあるぞ。
門下生/じゅる…。
道場主/まだ早いぞ(笑)。で、早速最初のポイントじゃが、漬けだれは手でもみもみじゃ。
門下生/もみもみぃ~。
道場主/……。揉み込むには手の温度がもってこいなのじゃ。で、揉んでいると途中で音が変わる。
門下生/??
道場主/肉の繊維に漬けだれが入ると「ぐにゅ」の音が軽くなる。そうなれば頃合いじゃ。長く漬け込んだりする必要はない。
門下生/おおお!
道場主/おぬし、ほとんど単語を発しないな。まあよい。で、続いてのポイント。「火加減は中火でゆっくり」じゃ。
門下生/じらしますねえ。強火の方が早いのにー。
道場主/……。強火でがあがあ焼くと肉が固くなるのじゃ。逆に弱火すぎると煮込むことになってしまう。なので中火。
門下生/何分ほど待てと?
道場主/5分ちょいかなあ。肉の厚さにもよる。薄いときは早め早め。で、赤いところを見ながら8割がた火が通ったら……。
門下生/通ったら?
道場主/仕上げに練りごまとはちみつを加える。これで一気に照りが出て、とろみも加わるのじゃ。はちみつの代わりにピーナッツペーストとかでもよいぞ。
門下生/(すでに頬張りながら……)師匠、ほどよく弾力があるのにやわらかくって、噛み噛みするほどに旨いです~!
道場主/うむ。ちょっととろみのある日本酒なんかも合うよ。
練りごま豚生姜焼きのレシピ 練りごま豚生姜焼き の材料(2人分) 豚肩ローススライス 200g
玉ねぎ 1/4個
ししとう 8本
練りごま 10g
にんにく 1かけ(5g)
生姜 20g
酒 50ml
醤油 20ml
はちみつ 小さじ1
胡椒 少々
オリーブ油 大さじ1
練りごま豚生姜焼き の作り方
【一】にんにく、生姜はみじんに刻み、玉ねぎは縦目にスライスする。
【二】ボウルに肉と一を入れて、酒、醤油を加え、手でもみ込む。
【三】オリーブ油をひいたフライパンで、二を中火で炒め、6割がた火が通ったら、ししとうも加える。
【四】火が通ったら練りごま、はちみつを加えて火を止める。皿に盛り、胡椒をふる。
今月の格言
肉は火加減が命。
中火でゆっくり焼くべし
間口一就(まぐちかずなり)
銀座「ロックフィッシュ」店主。看板メニューの氷を入れない「角ハイボール」はハイボールブームの火付け役。一手間であっと驚くおつまみの天才でもある。
レシピ考案/間口一就
撮影/鵜澤昭彦
取材・文/池田一郎
2015年12月号発売時点の情報です。 人気レシピコラム「お肉道場」を含むコラムに関するグルメ記事
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