「合意望まず」とハマス批判=ガザ停戦交渉中断―トランプ氏

 【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は25日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスが合意取りまとめに後ろ向きだったと批判し、「追い詰められることになるだろう。彼らは死を望んでいる」と警告した。英国訪問に先立ち、ホワイトハウスで記者団に語った。
 イスラエルのネタニヤフ首相も25日の声明で、ハマスが合意を妨げていると非難。ガザで拘束されている人質の奪還と、ハマスのガザ支配を終わらせるための「代わりの選択肢を米国と考えている」と述べ、協議離脱も視野に入れていることを示唆した。
 交渉を巡っては、米イスラエル両政府が24日に代表団の引き揚げを決め、早期妥結の可能性は低くなった。ただ、米国と共に仲介に当たってきたカタール、エジプト両政府は25日に共同声明を発表し、複雑な交渉においては協議が中断することも珍しくないとして、合意を得る努力を続けると強調した。
 トランプ氏は、人質全員が解放されれば、ハマスは「盾」を失うことになると指摘。このため、ハマスは「取引成立を欲していなかった」と話した。 
〔写真説明〕25日、ワシントンで取材に応じるトランプ米大統領(ロイター時事)

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