
<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 2日目◇25日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>
仏日英のタフな連戦をこなす勝みなみが、上位で決勝ラウンドに進出した。7位で迎えた2日目に5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。連日の60台で日本勢最上位。首位と5打差のトータル7アンダー・6位タイにつけた。
前半は3番、5番とパー5でバーディを奪った。8番ではグリーンわき窪地から、土手に当てて転がし上げるアプローチに2打を要したが、「1回目はラフからで、どれくらい球が上がるか分からなかった。(2回目の)フェアウェイからならイメージが湧くのでトライしました」。2メートルに寄せてナイスボギー。後半でもボギーを1つに留めて3バーディ。終始、流れはよかった。
2日連続でバーディを獲った12番では、思わず苦笑いを浮かべた。両日ともにティショットが左に曲がったのだが、ラフのエリアで、幅3ヤードほどで一本道のように刈り込まれている「フェアウェイみたいな」エリアにボールが止まるラッキーも。ショットで難なくグリーンを攻めることができた。“みなみルート”の開拓には「できればフェアウェイに打ちたい(笑)。ゴルフって不思議ですよね」と苦笑いだったが、運も味方につけた。
「風のせいにできる」からと、リンクスコースでのプレーは好き。とはいえ、「去年も回っている。(それより)弱い」と比較するが、「(風を)気にせず回れている。持ち球がフックなので、右からの風を気をつければいい」と印象を話す。
来週に海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を控える前哨戦で6位ターン。トップ10で折り返すのは、第2ラウンド終了時点で2位だった今季自身開幕戦「ファウンダーズカップ」以来のこと。「ひさしぶりにいい位置で終えられた。予選ラウンドと変わらない気持ちで、自分との戦いをしたい」。らしいプレーができれば、自然と結果もついてくる。(文・笠井あかり)