ホクホクな高知県のいも天

いも天とはさつまいもの天ぷらの事です。高知では昔からおやつ代わりに食べられ、今では少なくなりましたが、家庭でもよく作られていました。量販店の惣菜の揚げ物コーナーや、商店街の揚げ物店には必ず並んでいるほどです。昔からのいも天は、さつまいもを1cm幅にスライスしたものを衣をつけて油で揚げていました。最近はさつまいもを角切りにした丸いいも天も販売されています。

高知市にはおいしいと評判のいも天の店も登場し、クチコミや地域グルメ雑誌、テレビなどでも取り上げられ人気を呼んでいます。特に高知市の日曜市に中にある有名店は、行列が出来るほどの賑わいで、昼過ぎには売る切れることもあるほどです。また別の魚屋さんでは、本業の魚以上にいも天が売れる繁盛店もあります。

いも天はさつまいもならなんでもOKということではなく、原料にこだわりがあります。材料はと聞いても答えてくれる店はありませんが、主に使われているのが金時いもで、衣もいも天専用に配合されたものを使い、同じ金時いもを使っても、同じ味が家庭では出せません。また身がパサパサのさつまいもを使うと美味しくなく、糖分の多すぎるさつまいもを使っても、今度は身がベトベトになり、食感がなくなります。有名店と呼ばれる店は原料にもこだわりがあります。

アツアツのいも天は、衣がサクッとして中のさつまいもが適度に粘度があってホクホクで甘く、一度食べたら病み付きになる味です。1枚当たりの単価も安く、大人から子供まで手軽に買って、おいしく空腹を満たせるとあって高知では食べたことがない人がいないほどの定番食材です。

[写:ume-y]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)