ストレスでも発症する。周囲の音が苦痛になる「聴覚過敏」とは?

聴覚過敏、という言葉を知っていますか?他の人にとっては何でもない普通の音でも、その人にとっては怖かったり不愉快に思ったりしてしまうことを言います。聴覚過敏はあまり知られていない病気ですから、なかなか人に理解されないこともあるのです。この記事では、聴覚過敏の症状や原因について見ていきましょう。

聴覚過敏のセルフチェック
まずは自分が聴覚過敏ではないかについてチェックしてみましょう。聴覚過敏の人には、次のような特徴があります。

周囲の音に対してイライラしたり、不安や焦りを感じる
人の多くいる場所で周囲の音を不愉快に感じたことがある
何かの音があるせいでやるべきことに集中できない
金属など、特定の音が頭の中で響く感じがする
周囲の音のせいで何かを中断したことがある

何か心当たりはありましたか?もしもあなたが今までに周囲の音で苦痛な思いをしてきたのなら、それは気づかないうちに聴覚過敏になっていたせいかもしれません。認知度は低いですが、本人にとってはとても深刻な病気です。小さな子どもに多く見られる症状ですが、大人になってからも発症するおそれがあることを知っておきましょう。

原因は様々。ストレスで発症する可能性もある
聴覚過敏になる原因は人によって様々です。元から耳の奥にある器官に何らかの障害を抱えていることもあれば、何らかのダメージや外傷を受けたことによって耳の器官に障害が生じてしまったこともあります。耳管など耳の器官に異常があらわれると、周囲の音を必要以上に大きく感じたり、逆に小さく感じたりといった症状が起きるのです。聴覚過敏が起きるのもその一環。また、聴覚過敏は大きなストレスを抱えることでも起こります。ストレスによって脳の機能に異常が生じると、耳から送られてきた音の情報を上手く処理しきれず、やけに大きく感じて不愉快な思いをすることがあるのです。うつ病や自律神経失調症の人が、その症状として聴覚過敏を抱えている例も多くあります。

対策を練るのは検査をしてから
聴覚過敏を感じたら、まずは検査をすることが大切です。耳の器官が弱っているのか、それとも脳機能が弱っているのか…聴覚過敏が生じている原因を突き止めることで、明確な対策を練っていけるのです。問診や聴力検査などを通して、聴覚過敏の原因を調べてもらいましょう。自分でできる対策としては、外出時にイヤーマフや耳栓などをして周囲の音を緩和することです。音楽が苦痛でないのなら、イヤホンをしてヒーリングミュージックを聴くのも手ですね。

writer:さじや

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