女性がなりやすい、夜食がやめられなくなる「夜間摂食症候群」

イライラして何も手につかない。そんな時は溜まりすぎたストレスをなんとか解消しようと、様々な行動を試みます。食べてストレスを発散するのもその一つ。しかし時には夕食後も食欲がおさまらず、毎晩あれこれと食べ続けてしまうことがあります。このような夜間摂食症候群はストレスにより起こりやすく、また睡眠障害が引き金となる場合もあります。

夜間摂食症候群とは
毎晩過食をしてしまう夜間摂食症候群は、決して珍しい症状ではありません。20〜30代に多く、特に女性がなりやすいと言われています。誰でも夕食後、寝る前に小腹が空いてちょこっと何かを食べてしまうことはありますよね。これはごく自然なことですが、夜間摂食症候群という場合は、夜、夕食以外にも大量に食べることが毎日続き、眠りについた後に起きだして食べてしまうこともあります。
夜間摂食症候群は睡眠関連摂食障害と混同されやすく、その大きな違いは、夜間摂食症候群の場合は食べたいという意識のもとに行動に出ること。睡眠関連摂食障害の場合は、入眠後に無意識のうちに起きだして食べる行動であり、本人に自覚がありません。そのため睡眠関連摂食障害は夢遊病の一種とされています。

夜間摂食症候群 、考えられる2つの原因
夜間摂食症候群は未だ原因が明らかになっていませんが、主に2つの原因が考えられるとされています。一つはストレスが原因となる場合です。精神的ストレスがあると食のリズムが崩れやすく、時にはお腹が減っていないにもかかわらず、何かを口に入れないと気が済まなくなることがあります。また女性の場合ダイエットで日中に食事制限をしたために、その反動で夜にドカ食いしてしまうことがあります。
夜間摂食症候群のもう一つの原因として、概日リズム睡眠障害があげられます。人間には体内リズムが備わっていますが(冬の間に狂った体内時計は日の光でリセット、心も体も健康に!)、一日のサイクルから体内リズムがずれてしまうと、睡眠障害が起こりやすくなります。体内リズムの乱れが摂食リズムにも影響し、そのため夜に食べすぎてしまうなど異常な行動が起こると考えられています。

生活リズムを整えて夜の食べ過ぎを改善
人間の体は24時間周期で生活を営んでいけるように、無意識のうちにも自動調整されています。しかし外部からの影響により乱れが生じやすく、睡眠や食事のリズムを崩してしまうことがよくあります。夜間摂食症候群はそうしたリズムの崩れから起こるものです。普段夜食を食べてしまう傾向があるときは、就寝・起床時間や食事の時間を、毎日ほぼ同じ時間に規則的にとるようにして、生活リズムを整えてみましょう。(さらばストレス!無理なく生活リズムを整える簡単な習慣)
体内リズムが整えられることで、夜間摂食症候群が改善されることがあります。

夜間摂食症候群は精神的な悩みから起こることもあり、心の強い不安などは、自分ではどうしようもできないこともあります。夜間摂食症候群に関してなかなか改善が見られない場合は、専門家に相談することをおすすめします。カウンセリングによりストレスや不安を取り除き、摂食障害や睡眠障害の治療を並行して行うことでより早い改善が期待できます。

writer:Akina

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