海の恵みたっぷり!岡山県日生の「かきおこ」って?

岡山のご当地グルメ「かきおこ」とは、牡蠣の入ったお好み焼きのこと。お好み焼きと言えば、生地をまとめて焼く関西風、薄く焼いた生地に具材を乗せていく広島風が有名ですが、岡山県日生町名物のかきおこは「日生焼き」と呼ばれる関西風でも広島風でもないスタイルです。

よく熱した鉄板の上に、たっぷり千切りキャベツをあえた生地を敷いて、その上にどっさりの牡蠣を乗せて、さらにその上に生地や具材を乗せて焼いていきます。通常、牡蠣は火を通すと小さくなってしまうものですが、このような焼き方をすることで、牡蠣は直接鉄板の火に当たることなく蒸し焼きのように火が入っていくため、身も小さくなることがなく、ぷりぷりの食感と蒸し牡蠣ならではのジューシーな食感を保つことができます。

「かきおこ」の歴史は古く、最初にお店で提供されたのは1960年代のこと。日生地域で牡蠣の養殖が盛んになり、当時肉に比べて大量に手に入った牡蠣がお好み焼きの具にも使われるようになったと言われています。しかし、お好み焼きの具材は各地域によって異なるのが当然のことだったため、かきおこは日生だけで楽しまれるもので、岡山県民でも知らない人が多かったといいます。

そんなかきおこが一躍有名になったのは2000年代に入ってから。当時、各地でB級グルメ、ご当地グルメブームが起こり、岡山でもなにかお客を集められるものをと探したところ、昔から地元で愛されていたかきおこが再発見されたのだといいます。現在では、全国から目当ての客が殺到するなどかきおこは大人気を集めるようになりました。といっても、新鮮な牡蠣だけをしようするため、シーズンである10月から3月までの期間限定メニュー。牡蠣とお好み焼きに目がないという方は、その時期を狙って日生を訪ねてみてはいかがでしょうか。

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