熊本阿蘇における伝統 熊本のだご汁

だご汁とは、盛りだくさんの具が入った汁物のなかに小麦粉を用いた団子が混ざったものです。だご汁の「だご」とは団子のことです。だご汁は、早朝から夜遅くまで農業に明け暮れている農家によって、食事の支度の手間を緩和させていくために容易に調理可能な汁物が考えられたとされています。

だご汁の特徴としては、阿蘇の水のなかに阿蘇で穫れた野菜をふんだんに盛り込んで煮ることにあります。そして、具材についても豚肉やしいたけ、根菜類などというように山という地形を活かした食材が用いられ、汁が味噌仕立てであることも大きな特徴です。
他方、有明海を望む地域にあっては、貝などの魚介類や鶏肉が具材として用いられており、すまし汁のような吸い物です。

熊本県内の国道57号線沿いに「あそんだご汁街道」と題した、だご汁を食すことのできるお店が38店舗存在し、ここで熊本阿蘇における伝統を味わえます。

熊本以外にも「すいとん」であるとか「ひっつみ汁」などというようにだご汁に類似したものが存在しています。北海道から関西地方にかけては、すいとんと称されることが一般的なようですが、熊本近辺の地域では阿蘇を中心として、だご汁とされています。すいとんは、主に終戦直後に米不足により米の代用として食されていたものであり、だご汁誕生の趣旨とは異にします。

さらに青森や岩手など東北地方の一部においてはひっつみ汁と呼ばれています。他方、西日本においては、だご汁に類似した名称に近づいた「だんご汁」と称されているようです。だんご汁も同様に小麦粉を用いて練ることにより作るものですが、形状が平べったい点においてだご汁とは異にしています。


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