駆除事業 滋賀県下9月は952人参加

 滋賀県は琵琶湖に蔓延るオオクチバスやブルーギルといった外来魚の駆除と市民の啓発を目的に外来魚駆除協力事業を行っています。この事業は、釣り大会を自主開催される民間団体等の方々の協力により外来魚の駆除を行うものです。企業は社員のリクリエーションや社会的貢献の立場から駆除釣り大会を実施することができ、釣り具類などを県が支援する制度です。この制度は平成21年度から実施されており、様々な民間団体が活用してきました。

 平成29年9月には8回の駆除釣り大会が開催され、952人が参加し、96.4kgの外来魚が駆除されました。最も多い釣り大会では243人が参加しています。また、多い大会では30kg以上駆除されました。

 ただし、課題もあります。駆除釣り大会は足場の良さや利便性などからどうしても同じ場所で開催されがちです。草津市志那町では本事業で行われた9月の釣り大会8回中4回が行われています。そのため、駆除釣り大会が開催され大量に駆除された翌日に、同じ様な場所で再び駆除釣り大会が開催された事例もあります。これは、非常にもったいないことです。開催場所の分布についても南湖(琵琶湖大橋以南)に集中しており、北湖では一度も開催されませんでした。県の方で事前に調整するなどして、駆除釣り大会の会場になり得る場所を把握し、希望日の前後の駆除釣り大会などの実施状況などから提案できるようにする必要があるのではないでしょうか。

 せっかく釣り大会を開催したにもかかわらず、ほとんど駆除できなければ開催した企業の面子にも関わります。また、次回からCSR活動の対象から外されてしまうかもしれません。滋賀県としては、企業に積極的に駆除活動に参加してもらう方が良いので成果が挙げられるようお膳立てをすることも重要です。

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