北西太平洋沖捕鯨調査が終了 ミンククジラ43頭、イワシクジラ134頭を捕獲

水産庁は新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)に基づき、北西太平洋沖合域で実施していた調査が、9月26日に終了したと発表しました。この調査は一般財団法人日本鯨類研究所が実施主体となって行うもので、日本沿岸域におけるミンククジラのより細かく正確な捕獲枠の算出と沖合におけるイワシクジラの妥当な捕獲枠算出を目的としています。この調査は、2017年から2028年まで毎年行われ、今回は6月14日から9月26日まで105日間に渡って行われました。調査船団は母船1隻(日新)と目視採集船2隻(勇新丸、第三勇新丸)で構成されていました。

 今回の調査ではミンククジラ43頭、イワシクジラ134頭を捕獲しました。これらの捕獲されたクジラについては、胃の内容物調査などが実施されました。また、非致死的調査では資源量推定等を目的として目視調査及びバイオプシー標本の採取等が実施されました。その結果、ミンククジラ56群61頭とイワシクジラ320群407頭を発見したとのことです。また、バイオプシー標本はイワシクジラ17頭等から採取されました。

 今回の調査結果は詳細な分析が行われたのち、国際捕鯨委員会(IWC)の科学委員会にも報告されます。また、捕獲されたミンククジラやイワシクジラについては鯨肉として市中にも流通します。かつては、我が国の食料供給を支えたクジラでしたが、今では調査捕鯨で捕獲されるわずかなクジラが流通するのみとなってしまいました。

 今後、調査が進展することで、クジラの生息数が増加していることを示すことができれば、鯨肉の流通が容易になれば我が国の鯨食文化の再興にも繋がるのではないかと期待されます。

注:バイオプシー標本とは生体標本のことで本記事の調査では、主に表皮などが採取されDNA等が調べられました。


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