
歩いたり走ったりしていて、思わず転んでしまうこと…小さな頃はよくあったことですが、大人になる少なくなりますよね?ですが、大人になってから「何もない所でよく転ぶようになった」という人も少なくはありません。「このところよく転ぶことが多い」という場合、病気のサインが隠されているかもしれません。
三半規管が弱っている
三半規管というのは、耳の奥にある平衡感覚を保つための器官です。この三半規管が弱っていると、視界がグラグラしてめまいや吐き気のような症状が起きてしまいます。その結果まっすぐに歩くことが難しくなるため、何もないところでもフラッと転びやすくなるのです。大人になるにつれ三半規管は鍛えられていきますが、乗り物酔いをしやすい人や液晶画面で酔いを感じやすい人などは三半規管が弱っている可能性があります。よく転ぶという人は、三半規管が弱ってないか振り返ってみましょう。
下半身の筋肉が衰えている
小さな子どもがよく転んでしまうのは、下半身の筋肉がまだ発達していないからです。歩いたり走ったりするとき、人は下半身の筋肉を使って上半身や頭などを支えています。もし下半身の筋肉が弱く衰えていると、上半身の重みを支えきれずにバランスを崩して転んでしまうのです。筋肉は加齢と共に弱っていくため、大人になってから「最近よく転ぶ」と感じる人は要注意ですね。また、普段から運動不足な人も筋肉が衰えやすい傾向にあります。転びやすいと感じている人は、積極的に運動をして筋肉を鍛えていきましょう。
脳に病気が生じている可能性も
よく転ぶことは、脳に何らかの病気が生じている場合に起こる前兆でもあります。脳梗塞や脳腫瘍などが例ですね。脳に病気が生じると、バランス感覚に異常があらわれて転びやすくなってしまうのです。もし三半規管も強く筋力も衰えていないのに転びやすい、という人は早めの受診をおすすめします。もしかしたらすでに、脳の血管が切れて出血している可能性もあります。
靴のサイズが合っていない
デザインにばかり注目して、サイズの合っていない靴を履いている…ということはありませんか?サイズの合わない靴を履いていると、当然ですが歩きにくくなってしまいます。体重を支えるための足に上手く力が入らないせいで、何もないところでもバランスを崩して転んでしまうのです。靴のサイズが合わないことは、ただ転びやすくなるだけでなく外反母趾や巻き爪など様々なトラブルを起こすため要注意ですよ。
writer:さじや