厳選高級茶葉が発売開始 1000年を超える歴史の地から「近江の茶」

滋賀県における茶栽培の歴史は、平安初期の西暦805年、伝教大師最澄が唐より茶の種子を持ち帰り、比叡山麓に播いたことが始まりとされ、日本茶業発祥の地ともいわれています。”近江の茶”は、比類なき香味のよさが評判で、古くから茶人に広く愛好されおり、その実力は品評会において農林水産大臣賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

“近江の茶”の産地は滋賀県内でも南部を中心に広がり、それぞれに味わいも特徴的です。代表的なものでは、まず県下最大の産地である「土山茶」。味が濃く、ニ煎目でも深い味わいが消えないと言います。次は、風味豊かで香り立つ、日本の五大銘茶産地に数えられる「朝宮茶」。幻の茶と珍重される「政所茶」は古来より『宇治は茶所、茶は政所』と言われ銘茶で知られます。その他にも北山茶・水口茶など産地が多く、各地で緑茶以外にも地元茶葉を利用したジャムやお菓子などの加工品、紅茶など、新たな商品が開発されています。

滋賀県の一般社団法人滋賀県茶業会議所は、そんな”近江の茶”の中でも高級茶葉を厳選した統一銘柄商品「極煎茶・比叡」と「琵琶湖かぶせ」の2品の本年度生産分を、9月15日(金)から発売開始しました。統一銘柄商品とは、その年の5月に滋賀県内で収穫されたお茶の中から、品質鑑定のプロが集まって審査会を行い、厳選した原料だけを使用して作られる高級茶のことです。県内の茶生産者、茶商業者、日本茶インストラクターなど、品質鑑定のプロ9名で構成する審査会において、外観・水色・香気・滋味の4項目を審査し、原料茶が厳選されます。今年は平成27年度から、旨味を増す熟成期間を置き、販売開始を9月15日と定め、この日を解禁日として県内の茶専門店等で一斉に発売されました。

「極煎茶・比叡」(きわみせんちゃ・ひえい)は、茶葉に最適な気候条件のもとで今年収穫された一番茶の中から、選び抜かれた原料だけで製造されます。「比叡」の名に恥じない、高貴な香りと深みのある味わいを持っているのが特徴です。「琵琶湖かぶせ」の“かぶせ”とは、摘み取り前の新芽に覆いをして光を遮り、渋みを少なく旨みを増した「かぶせ茶」のことです。滋賀県で生産された「かぶせ茶」の中から、選び抜かれた原料だけで製造されました。

今年は春先の低温により一番茶の生育がやや遅れましたが、4月以降は順調に生育。せん茶、かぶせ茶ともに揃いが良く、生葉管理、製造等の技術向上も相まって、夏を越し熟成されてさらに旨味を増し、深い味わいのお茶に仕上がったそうです。

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