日本で人気のタコやイカ 海外で不漁目立つ

日本においての水産物の不漁は深刻ですが、ここにきて日本人の大好きな輸入水産物のイカとタコが不漁に資源の枯渇もささやかれています。イカは紋甲イカで刺身や寿司ネタ、そして下足は焼き物などで人気です。主な漁獲地はアフリカから中東、東南アジアでモロッコやフィリピンなどから日本に多く輸入されています。その紋甲イカが今不漁に見舞われています。すべての海域で不漁なのです。未だかつてない状況で、価格も2倍近くに跳ね上がっています。イカの寿命は1年と言われていますが、親のイカがここまで減ってしまうと資源の回復は難しいのではないかと言われています。

もう一つのタコは国産もありますが、今日本に流通している茹でダコはほとんどがアフリカ産です。タコは日本人にとってなじみが深く、同じ緯度のアフリカのモロッコや、モーリタニア海域に真ダコが多くいることから、日本人が漁の方法を教え現在に至っています。国産に比べ格安で、柔らかく味も良い事から国産を上回る人気を得ましたが、数年前から不漁に見舞われ、最近では大型が全く取れない状況に陥っています。タコの寿命は2~3年と言われ、成長は非常に早いですが、今の現状を見ると孵化して半年未満で全て獲りつくされているようで、資源の回復にはつながっていないのが現実です。

このように、日本の魚文化を支えてきた代表的な水産物の不漁が海外でも目立つようになりました。今後を見据えた国際的な漁獲枠の設定をふまえた話し合いや、国単位の早急な対策が必要です。

[写:nachans@flickr]

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