カツオ相場暴落の実態はいかに

2017年の春はカツオ入荷激減、高値相場で始まりました。6月まで高値が続き日本一の消費地の高知では築地相場に悩まされました。量販店はチラシ特売にカツオを毎週入れているものの、仕入れ値より売価が安いという逆ザヤになっていました。カツオもアニサキス問題により、築地での需要が減り価格が例年並みに落ち着き始めました。

7月から入荷が増え始め、築地の価格は下落し続け、最大の消費地である高知に大量に送られるようになりました。8月、9月も水揚げは増え続け価格は暴落を続けているようです。カツオを一年中食べる高知に比べ、相場を左右する築地においてカツオはあくまでも旬の魚です。水揚げの出始める春のハシりから、上りカツオと言われる春の旬を迎えるまで引き合いが強くなり高値相場になります。この時水揚げが多ければ高知へ安く回るのですが、2017年は水揚げが少ない為 高値水準の築地にカツオが集中していまい、全国の相場が高水準の築地相場になったようです。

しかし、旬が終わると築地の引き合いは弱まり価格は下がりはじめ、さらに水揚げが増えたため、相場は暴落しました。現在高知では春の水揚げ激減に危機感をもち、カツオの資源復活に向け県民カツオ会議を開いていますが、市場ではさばききれないカツオを加工用に凍結処理しています。カツオの資源問題に取り組むため、色々なデータを活用していますが、自然の力に左右されてしまうのがカツオ漁です。

[写:VENOX360 留学@flickr]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)