星型城郭を囲む約1600本のソメイヨシノと鯉のぼり 五稜郭公園

ヤエザクラ系の桜で、全体が濃いピンク色に染まって見える松前公園を後にして、函館の桜の名所である五稜郭公園へ出かけました。戊辰戦争最後の戦い、箱館戦争の舞台となった五稜郭。大正3年(1914)には公園として市民に一般開放され、昭和27年(1952)には北海道で唯一の国指定の特別史跡として認定されました。多くの木々と堀に囲まれた星形の城郭は、春は桜でピンク色に、秋には赤や黄色、そして冬は白。お堀がライトアップされ、2010年に復元された郭内にあった江戸幕府の役所である箱館奉行所も見どころの一つです。

五稜郭公園のすぐ隣には二層構造で全面ガラス張りの「五稜郭タワー」があり、五稜郭全体の大きさや星形の城郭を確認することは勿論、晴れた日には函館市内だけではなく、津軽海峡や下北半島まで見渡せます。今のタワーは2代目で、平成18年(2006)に建てられたもの。初代タワーは航空法の規制で展望台床面から45メートルの高さしかなく、眺望を楽しむには少し物足りなかったそうですが、規制の緩和により107メートルのタワーに生まれ変わりました。桜の季節には、お堀を二重、三重に取り囲むように咲き誇る約1600本の桜、近未来的なタワー、そして青空にはためく巨大な鯉のぼりのマリアージュを楽しむことができるのです。

桜以外にもフジ、ツツジ、スイレンなどが植えられたお堀の外周は一周1800メートルほどの遊歩道になっており、ジョギングやウォーキングを楽しむ市民の姿も多く見られます。お堀の外周に面して、北海道を代表する企業の一つである六花亭。桜満開のこの時期には、ライトアップされた桜をバックに六花亭店内で一日だけの「花見寄席」が開催されます。大きなガラス窓からライトアップされた見事な夜桜をバックに、現実とは思えない一日だけの幽玄な世界が広がります。

夜、六花亭の大きなガラス窓から見える花見寄席の様子を夜の公園側から眺め、その幻のように美しい光景に、来年は絶対に行ってみよう心に決めました。そして、昼と夜、それぞれの桜を存分に楽しみ、五稜郭を後にしたのでした。

筆者:澤口美穂。カナダへのワーキングホリデー、グアテマラ留学含め、約2年半北米、中米、南米を中心に周遊。帰国後、ヨーロッパ本社の外資系企業日本法人2社で合計20年間勤務し、アジア、ヨーロッパへ数多く出張。20代からの訪問国数は約30か国以上。平成28年、生活拠点を東京から札幌に移す。様々な国の人々と共に働いてきた経験や自分の想いを形にした新しいビジネスと人生のセカンドステージを構築中。

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