築地の守り神!お祭り見納め!?

移転問題で揺れる築地ですが、場内外に二つの神社があることをご存知でしょうか?一つは、有名な、波除神社。築地場外の勝どき橋近くにあります。今から350年前、波除神社のある地はもちろん、築地一帯は実は一面の海で、江戸初期に埋め立てられました。現在では想像しづらいのですが、堤防を築いてもさらわれてしまうほどの荒波で、埋め立て工事は困難を極めたそうです。

ところが萬治2年(1659)のある夜、光りを放って海面を漂うものがあり、人々は不思議に思い船を出し引き上げると、立派な稲荷大神の御神体だったそうです。人々はおおいに畏れて、早速現在の地に社殿を作ってお祀りし、皆で盛大なお祭りをしたところ、波風がピタリとおさまり、埋め立て工事はやすやすと進み、無事完了。人々は喜び感謝して「災難を除き、波を乗り切る」意味の 『波除』の尊称を奉ったと言い伝えられています。それ以来、今日に至るまで、災難除、厄除、商売繁盛、工事安全等、築地の守り神として、厚い信仰を集めています。

実際に現地を訪れると、さすが築地にある神社で、蛤石(はまぐりいし)、活魚塚、鮟鱇塚(あんこうづか)、海老塚、すし塚、玉子塚などが奉納されています。そして、他にもこの地ならではの『吉野家』碑もあります。昭和34年に第1号店として開業したのが築地だったので、感謝の気持ちを後世に伝えたい、との事で平成28年に建立されたそうです。

そして、波除神社の例大祭が『つきじ獅子祭』で、今年は6月9日(金)~11日(日)に実施されます。『つきじ獅子祭』には、「日本一厄除天井大獅子」が出御します。これは、巨大な獅子頭をかつぎ棒で、神輿のように担ぐもので、波除神社の神様の波風をおさめた御神徳を称え、雲を従える、風を従える、一声で万物を威伏させるの巨大な頭が数体奉納され、これを担いで回ったのが始まりだそうです。江戸時代からすでに著名なお祭りで、大正2年、大正の御大祭には、各神社が神輿を宮城前に担ぎ入れる中にただ1社、大獅子を担ぎ入れ奉祝した伝統を持つとのことです。

築地市場の移転が現実のものとなると、波除神社も遷座するというお話もあり、この築地の地でのお祭りは見納めとなる可能性もあります。これを機に、お魚だけでなく、お祭りを楽しみに築地にお出かけしてはいかがでしょうか?

[写:MiNe@fliker]

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