国際港湾都市の中心地に鎮座する神社 -神戸市街の八宮巡り1-

暑くなってきましたが、風があるときはまだ心地よい気候です。このような時は街中を探索する街歩きが人気です。神戸では「八宮巡り」という散策があり、国際港湾都市神戸の中心地から山手、そして下町まで、神戸の街を体感できる散策路があります。

【八宮とは】
神戸中心地の駅名にもなっている三宮は有名ですが、他にも一宮から八宮までの神社があります。生田神社のえい社と呼ばれていました。八つの社が生田神社を囲むように位置しており、神戸の守り神としての役割を担っているといいます。古来より節分の折、八社を巡ると厄を払うなどのご利益があるといわれる風習があり、いまでも多くの人が八社を巡っています。最近では節分に限らず巡拝する人が多いようです。

一宮神社
神戸市随一の繁華街、三宮駅北口エリアをさらに北へ抜け、北野異人館へ向かう途中に一宮神社はあります。街中にたたずむひっそりと小さな春日造りの社殿が印象的です。旧北野村の鎮守で、祀られているのは「田心姫命(たごりひめのみこと)」。

二宮神社
一宮神社から山手幹線通り沿いを東へ灘方面へ向かいます。加納町交差点の歩道橋を斜めに横断すると二宮町に着きます。二宮町周辺には二宮商店街と二宮筋商店街など神戸の下町情緒があふれる商店街がいくつもあり、そのひとつ二宮三四会の筋を少し曲がると二宮神社にたどり着きます。
街中にしては広めの境内が特徴的な二宮神社は生田村や葺屋荘全体の鎮守でした。天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)を祀っている境内には、『おイネ狐』呼ばれる像があります。妊婦さんがこの像のお腹をさすると安産になると伝えらているということです。

三宮神社
三宮神社へは下町から一転、三宮駅南側の神戸で最も流行が集まる地域へ。人通りの多いセンター街周辺を抜けて元町へ向かいます。旧外国人居留地街の入り口である神戸大丸の斜め向かいに綺麗な白い鳥居が目印の三宮神社があります。
境内には幕末期に三宮神社前でおきた外国人殺傷事件・神戸事件にまつわる大砲や尼崎藩公の納めた手水鉢があり小さいながらも洗練された雰囲気があります。かつては神戸村の鎮守として祀られており、現在は神戸の中心に鎮座する神社でもあります。湍津姫命(たきつひめのみこと)を祀り神としており、商工業繁盛や交通安全(特に海運)のご利益のある神として古くから信仰があります。

次回は四宮神社へ向かいます。

 

【今回の神社】
■一宮神社
祭神:田心姫命(たごりひめのみこと)
住所:神戸市中央区山本通1丁目
アクセス:三宮駅から徒歩10分

■二宮神社
祭神:天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
住所:神戸市中央区二宮町3丁目
アクセス:三宮駅から徒歩10分

■三宮神社
祭神:湍津姫命(たきつひめのみこと)
住所:神戸市中央区三宮町2丁目
アクセス:三宮駅から徒歩15分
元町駅から徒歩7分

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