戦国時代や江戸時代の大判小判など、希少な品々を展示・販売

6月16日(金)から18日(日)までの3日間、大阪市中央区のOMMビル(大阪マーチャンダイズ・マート)にて、「第15回大阪コインショー」が開催されます。日本全国のコインディーラー32社が参加し、貨幣・紙幣の展示と即売会が行われ、国内や海外のコイン、戦国時代や江戸時代の大判小判など、普段目にすることのできない稀少な品々が一堂に会します。
関西地区最大規模の貨幣展示即売会の今回のテーマは、”貨幣の中の大黒さん”です。始まりは慶長6年、貨幣の統一を図る徳川家康の時代にさかのぼります。そのころ民間では、出雲神話の「大国主命」が五穀豊穣を守り、寶貨財用をつかさどり、凶悪邪魅を避ける神として崇められていました。古代インド神話の「魔訶伽羅」と呼ばれる神が中国に移って「大黒天」と称えられ、佛教とともに日本へと伝えられると、「大国」と「大黒」の音が通じるところもあり何時しか習合し、授福の神として「大黒天」が生まれたようです。それ以来、大きな頭巾を被り、右手に打出小槌、左肩には財宝を入れる大袋、そして米俵の上に乗るという福福しい姿が、貨幣に描かれるようになったといいます。

◇偽造防止技術が使用された紙幣も

「大黒さまは縁起が良いとして、江戸時代の銀貨、丁銀や豆板銀にその姿が打たれています。明治になると、その姿はお札に描かれるようになります。新しい貨幣の発行時は、期待と不安が入り交じります。作り手の少しでもいい社会へとの思いから、縁起の良いものとしてデザインに選ばれます。近年、その思いは鳳凰の姿に変え、百円銀貨になったり、1万円札の裏にも描かれています。」と、日本貨幣商協同組合の理事長・佐考さんは話します。
期間中は、造幣局工場見学会や、「お札に描かれた大黒さま」の講演が行われ、薄紙にお金を写し取る伝統技「拓本」の体験をすることもできます。また、特別奉仕品として、主に上方で流通していた秤量貨幣の『文政丁銀』や、江戸時代中頃に流行した七福神信仰にあやかって縁起が良いとされた『七福小判金』、現在の紙幣にも使われている偽造防止技術のマイクロ文字が使用された『大黒一円札』なども販売されます。

【第15回大阪コインショー】
日時:2017年6月16日(金)~18日(日)
16日(金)・17日(土)10時から18時
18日(日)10時から16時(入場15時まで)
場所:大阪府大阪市中央区 OMMビル2階Aホール
会場直通電話(期間中のみ):06-6943-2980
入場無料

※写真は特別展示の天保大判金

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