『花育』教育を通して郷土愛と特産品の理解を – 生産額日本一「安代りんどう」

岩手県八幡平市で6月15日、市内の小学生を対象に「安代りんどう」の『花育』教育イベントが実施されました。今回の授業は、地域の特産品である「安代りんどう」を通じて地域への理解と郷土愛を育むことを目的としたもので、今年で6年目を迎えます。今回は年4回構成の授業の2回目にあたり、参加した学生達は半促成栽培によってすでに収穫期を迎えたりんどうの収穫作業や、来年以降の収穫に向けた苗の定植作業を体験しました。 一般的な『花育』では花を生けたり飾ったりしますが、八幡平市で実施される『花育』では、りんどうの栽培を通じた花育を生産者自らが考え授業としているのがりんどうの一大産地ならではの特徴です。

「安代りんどう」は高山植物として知られるりんどうを用いて品種改良されたもので。1,200 ミリを超える年間降水量と約2,000 時間の年間日照時間といったりんどうの育成に最適な環境をもつ安代地区ならではの「濃厚な青」をもちます。ブランド維持のため不良品の出荷停止や自主検査など、生産者による厳格な出荷基準を徹底しています。

さらに八幡平市花き研究開発センターと共同研究契約を締結し、オリジナル品種の開発に力を注いでいます。この共同研究は生産者が販売額の2%を研究協力費として拠出しながら安定してや安代のオリジナル品種を開発していこうというものです。このような取り組みによって、安代りんどうは国内生産額で日本一、国内需要の約3割を占めるほどの特産物となりました。今回のイベントを主催した生産者によると今後も、地域が誇る特産品に関心を持つきっかけを作り、地域を担う若者が増える活動を今後も継続していくということです。

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