伊万里湾の赤潮被害深刻化

長崎県松浦市の伊万里湾沖では先月末からの赤潮の被害拡大が未だに収まりを見せません。この赤潮については先月27日に県の水産業普及指導センターが「警戒レベルに入った」と注意を促していました。発生している赤潮は渦鞭毛藻の一種である「カレニアミキモトイ」という植物プランクトンが引き起こしたものです。プランクトンが魚のエラに張り付いて呼吸困難を引き起こし、水産業に深刻なダメージを与える事が知られています。

通常海水1ミリリットルあたり、細胞が100個確認される事で注意喚起がなされますが、今月9日には有害プランクトンが1ミリリットルあたり640個ものプランクトンの細胞が確認されていました。

赤潮による被害は2011年に確認されて以来の事で、今月7日には同市の友広郁洋市長が本部長に就任して緊急対策本部も設置されています。新松浦漁業協同組合は中和剤の散布等の対策を行っていましたが、成果は思わしくなく国や県にも支援の要請を検討しているとのことです。同漁協によれば特産のトラフグの他にもクロマグロやブリ類等、42万匹以上が弊死したことによる被害額は約5億円にも上り、今後も増える可能性がああります。松浦市は養殖フグの生産量全国第一位で、27年度は全国シェアの実に52パーセントを誇っていました。この影響によりフグ等の市場価格にも影響が出るとの懸念が広まっています。

[写: eutrophication&hypoxla@fliker]

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伊万里湾の赤潮被害深刻化 へのコメント 1件 』

  • 投稿者:株式会社大地の力環境研究所  代表取締役本多陽生℡09082894215

    昨年も大変な被害でしたが今年も深刻な事態ですね。
    私は地球に生命が大発生した時代の微生物を研究して、農地の汚染を改善する微生物資材を製造する仕事をしています。
    福島町に友人がおり伊万里湾のことも大変興味があります。
    赤潮にお使いいただけるのでしたらすぐにでもお届けします
    100Cで1町ぼの農地面積の環境改善効果ができております、海は深さも関係しますが確実な対策方法がありますので
    お知らせしたいとおもいます。
    試しにお使いしたいのでしたら無料で提供します。

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