四万十川の希少食材「手長エビ」

手長エビで一番有名といえば四万十川の手長エビですが、仁淀川や物部川、鏡川など海へ注いでいる河川の下流域ならどこでもいます。緑色から黒っぽい色をしていて、名の通り手が長いのが特徴です。

この手長エビの食べ方はとても簡単です。焼くか揚げるかの2種類です。同じ手長エビでも料理の違いで異なる食感と味わいが楽しめます。焼く場合はちょっと塩を振りかけて焼きます。殻が赤くなれば完成です。皿に盛り付け醤油をかけて丸ごといただきます。川の香りとエビの香りが漂い、香ばしい食感と肉汁がやみ付きになる味です。揚げる場合は素揚げです。こちらも殻が赤くなれば完成です。油を切って皿に盛り付け塩を振りかけて丸ごと食べます。殻と足の香ばしい食感と柔らかい肉の融合が、スナック菓子のような感覚で止まらない美味しさで、エビ本来の味わいを楽しむなら焼き、万人受けするのが揚げです。

手長エビの漁をしている川漁師さんは四万十川と仁淀川にしかいなく、本格的に漁をしているのは四万十川のみです。獲れたものは高値で取引され県外発送や居酒屋等に出回っています。量販店などには無く、魚料理がメインの居酒屋さんしかありません。中国やベトナムにも同種の川エビがいるため、安価に提供されているのは外国産の場合があります。四万十川の手長エビは、自分で釣るか、四万十川沿いの魚料理専門の居酒屋さんに行くなどでしか食べることができない希少食材かもしれません。

[写: Yasuo Kida@fliker]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)