健康志向の方に嬉しい 鹿児島県の「かごしま黒豚 」

豚肉は私たちにとって馴染み深い食材です。よく食べられているのはピンク色をした豚ですが、鹿児島県では「かごしま黒豚」も有名です。

かごしま黒豚というのは、イギリスにルーツを持つバークシャーという品種です。その歴史は諸説ありますが、明治時代に初めてイギリスから黒豚が伝わり、もともと鹿児島県に生息していた豚との交配を重ねて、現在の黒豚が誕生したと言われています。

肉類の美味しさを左右するうえで、お肉の筋繊維の細かさも大きなカギになっています。筋繊維が細かいほうが、お肉が柔らかくなり食感もなめらかになるためです。一般的な豚の筋繊維は100ミクロンほどなのに対し、かごしま黒豚は80ミクロンほどです。そのため、かごしま黒豚は一般的な豚肉と比較すると非常に柔らかいという特徴があります。筋繊維が細かいと、タレなどが染み込みやすいのも魅力です。

かごしま黒豚はしゃぶしゃぶで食べることも多いですが、タレが馴染みやすいため、より一段と美味しく堪能することができます。かごしま黒豚は柔らかい反面、弾力もあるので食べごたえも非常に抜群です。豚肉特有の臭みもなく、脂の部分もしつこくないため食べやすい豚肉です。

また、かごしま黒豚も一般的な豚肉と同じように、様々な部位のお肉を食べることができます。ロースは特に筋繊維が細かく、うま味も強い部位です。しゃぶしゃぶなどに適しています。かためのお肉を好まれる方には、肩がおすすめです。カレーなどの煮込み料理などに適しています。脂身が苦手な方は、脂肪の少ないももを選ぶとよいでしょう。

かごしま黒豚には、一般的な豚肉よりも様々な栄養素が豊富に含まれています。アミノ酸の一種であるカルノシンもそのひとつで、もともと筋肉に多く存在している成分です。疲労の原因となる乳酸を抑制する効果があるので、食事で補うことで疲労回復や運動能力の向上などが期待できます。タンパク質や代謝をサポートするビタミンB1の含有量も多いため、かごしま黒豚は健康志向の方にもうれしい食材です。

[写: David Merrett @fliker]

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