鮎でかつてない好循環 四万十川西部漁協の取り組み

四万十川の漁協は東部、中央、西武の3団体からなる連合体です。正式名は四万十川漁協連合会となっています。稚アユの放流事業や釣り専用区などは3つの団体が独自に行っています。その中でも西部漁協がユニークな取り組みをしています。

西部漁協は旧西土佐から江川崎あたりまでを管轄としています。この地区は昔から西土佐といわれ、江川崎に最近、道の駅『よって西土佐』が出来たのをきっかけに、この道の駅に西部漁協が運営している『アユ市場』が入りました。四万十川の遊漁券さえ持っていれば一般の釣り人もアユを卸すことができます。当然川漁師さんたちもアユやテナガエビ、ウナギなどを卸しています。この買い取ったアユは、県外などへの出荷のほかに、道の駅『よって西土佐』の店内で焼いたものや冷凍された状態で販売されています。四万十川の天然アユの塩焼きが食べれて、天然アユがお土産に買う事が出来るということで、評判になり、休日などは駐車場は常に満杯状態ということです。天然遡上のアユが少ない年にはアユが足りない状況に陥るため、アユ漁のシーズンはほぼ一定価格で買い取っています。

四万十川西部漁協の取り組みは、道の駅でアユの買い取りと販売という今まで他の漁協が考えもしなかった手法で、釣ったアユを高く買い取ってもらえるから遊漁券が売れるという漁協本来の役割と、そのアユが観光の目当てになってアユの売り上げ増という新たな副産物が生まれ、かつてない好循環が続いています。

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