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元豪栄道が年寄総会に出る為の スーツ姿の写真を見ました。 既製品だから、体にピタッとしてないけど。 これから武隈親方としてのスタートが 始まったんですね。 ネクタイは人に絞めてもらったとか。 靴が履き慣れてないから足が痛いと言ってたそうです。 新米親方として先輩親方たちに、1人ずつ 挨拶したそうです 元高見盛の振分親方は、初めてスーツを買った時に。何故だか?礼服を買ったそうです。 礼服だから白いネクタイと、黒いネクタイが付いていたので。黒いネクタイを絞めて 年寄総会に出席したら、先輩親方に式服では ダメだと注意されたという記事を読んだ事 があります。 黒の式服に、黒いネクタイを絞めてる新米の 振分親方の写真も載ってました。 結婚してたら奥さんが注意してくれるだろうけど。 振分親方から東関部屋を引き継いで東関親方となったのだから、頑張って欲しいです 国技館で親方を見かけると、こちらから声をかける前に、気軽に手を降ってくれる親方なので親しみが湧きます
幕下へ再び陥落することになった豊ノ島が現役続行を明言。 気持ちがかなり切れていたのを、7歳のお嬢さんから、 『お給料ないなら私のお年玉貸してあげるから、お相撲を続けてね』と励まされ、もう一度、十両を目指します!とのこと。 その場面を想像するだけで涙が出てきます。 辛い時、苦しい時、家族は全力で無償の愛を捧げますよね。
内館vs北の富士 3 ◆内館: ところで今、断捨離とか終活とかをやる人が多いですが、何かイヤなんです、私。残った人にお任せします。 北の富士: そうですよね。 内館: 死んじゃったら何を売ろうが捨てようが壊そうがわからないですから。生きてるうちからそういうことを準備していると、毒気が抜かれるような気がするんです。そもそも北の富士さんから毒気を取ったら何が残りますか(笑)。 北の富士: 僕は毒気ないでしょ(笑)。 内館: 今も十分ありますよ。毒気、色気。 北の富士: 色気だってないですよ。 内館: いやいや、NHKの大相撲解説のときだって着物姿で座ると、女性たちの注目度がグワーッと上がると聞いています。あれは自前の着物なんですか? 北の富士: そうですね。普段はジーンズとかラフな格好。スーツもあまり着ませんし、ネクタイもよっぽどのことがないかぎり締めません。だけど今日は内館さんの連載900回記念! 着物もいいかな、と思ったけど寒いから(笑)。 内館: エリート銀行マンが「定年」と向き合って、ジタバタとあらがう様を描いた『終わった人』という小説を書いたのですが、北の富士さんも15歳から角界にいらして、他の人と違う景色を見て、横綱になったわけですよね。でもどこかで「あっ、終わったな」と思って引退する。横綱という頂点まで至って現役をやめる。それってどういう気持ちなのでしょう。 北の富士: 実は引退したら相撲協会に残らないで、北海道に帰ってのんびりやるつもりだったんですよ。 だけど「もったいないよ。部屋持ちなさいよ」と言われて。でも銀座で全部使っちゃったからお金もない(笑)。 まあ押し切られる格好で、「50歳まで」と期限を決めて、十両の一人、二人出たらいいかなぐらいに思って部屋を営んでみたんです。 やってみると、意外と楽しかったんです。弟子と苦楽を共にする、というのがですね。金がないから地方場所ではガレージに若い衆とむしろで寝たりね。ちゃんこの材料がないから、川でハゼを釣って天ぷらにして食わせたりもしました。そのうちに弟子たちが強くなって。 内館: 横綱を2人も育てましたしね。 北の富士: 千代の富士には優勝回数を越されたし、北勝海が八角理事長になるとは思わなかった。参ったね(笑)。 協会をやめるとき今度こそ北海道に帰ろう と思っていたら、NHKから解説の話がきたんです(笑)。 内館: 持つ気がなかった部屋で十両2人出ればいいやと思っていたら横綱が2人。それも一人は国民栄誉賞、一人は理事長。 今度こそ「終わった人」になるぞ と思ったらNHKの解説者になったり。 それは何が呼んだのでしょう? 北の富士: 運しかないです。やたらと運がいい男なんです。 以上
内館vs北の富士2 ◆内館:これからやりたいことってありますか? 北の富士:やりたいことは、もうだいたいやってきたと思うんですけど、もう一回狂い咲きしてみたいというか、パッと派手にやってみたいですね。フフフ。 内館:そういえば船村徹先生に、増位山の歌の詞を書いてくれないかとお願いされたとき、一曲を「北の富士さんとのデュエットはどうでしょう?」って言ったんですよね。「女房に捧ぐ」というタイトルで、ちょっと怖い内容だったけれど、いい歌でしたよね。 北の富士:そうかなぁ。詞はよかったけれど、僕の気持ちがこもってなかったんじゃないかなぁ。 内館:またそうやってカッコつけて(笑)。詞は妻の視点から「今まであんた、いろんなことやって遊んできたわよね、ちゃんとわかってるのよ」って。これを増位山と北の富士という両遊び人がデュエットするっていう(笑)。その詞を見て船村先生もびっくりしていましたけれど、「絶対いけます!」って胸を張ったら曲をつけてくださって。レコーディングのときも、本当に面白かったですよねえ。 北の富士:増位山は基礎ができててうまいからいいんだけど、僕が歌えないんですよ。船村先生がピアノのところに来て、何回も歌わされて。最後に一言、「北島(三郎)だったらすぐやるんだけどな」って(笑)。サブちゃんと一緒にされても困りますよね。 内館:だけど、出す頃に相撲界の不祥事が……。こんなときに元横綱や大関が浮かれてるって思われると困る、となって自粛ムードになり……。作詞も作曲も横綱審議委員だし(笑)。 内館:いまスー女はほんと増えましたね。国技館の近くを歩いていたら「内館さんですよね」って中学生の女の子グループに声をかけられて。「私たち、横審になりたいんです!」って(内館さんは女性として初の横綱審議委員になり、2010年1月まで10年間務めた)。「がんばってね。誰が好きなの?」って聞いたら三段目の誰それとか序二段の誰それとかって言ってて。私がその名前を知ってたら「さすがですね!」ってほめられちゃった(笑)。 北の富士:若い力士の中には着物のたたみ方もわからないのもいますけどね。シワだらけになってたりして。 内館:最近は浴衣もギンギラギンだったりピンクだったりしますね。カラオケのマイクや音符の柄のものもありました。 北の富士:僕らが若い頃は華やかなもの作っちゃうと、「若いときは地味なもの着るんだ」と言われたもんです。昔のお相撲さんは、紺や紫に、白で染めぬいた四股名と紋。すっきりしたものでした。 内館:粋でしたよね。でも今は若い力士を怒るとやめちゃったりするでしょ。 北の富士:怒れないです。なりたくて来る人はほとんどいませんし。“コンパチ”ひとつでもダメ。それどころか「コンパチって何ですか?」なんて言うんです。だから「これは言っちゃダメだよ」と隅に呼んでおでこをパチン(笑)。僕はもう、親方をやる自信はありませんね。 内館:横審の頃、琴櫻さん(元横綱、先代佐渡ケ嶽親方)が、自分たちと同じ稽古を今の子がやればすぐ横綱になれるっておっしゃっていました。 北の富士:稽古は少なくなりましたね。欲もない。 内館:それでも期待の星がいるじゃないですか。このあいだテレビで見たんですけど、四つ相撲でがっちりいくという朝乃山を、北の富士さんが「本格派だ」みたいなことをおっしゃって。そしたらゲスト席にいた貴景勝がみるみるムカムカして「オレは押し相撲でいきます」と言い放っていたのがよかったァ(笑)。あの二人、今後の相撲界を牽引(けんいん)していくでしょうね。それと遠藤が今場所はいくら隠してもふてぶてしい表情が走る。白鵬に勝ったときは特にわかりました。あのうまさに加えて、精神面の逞(たくま)しさは楽しみです。 北の富士:遠藤はよくなってきました。うまさに馬力が加わって前に出られるようになっている。貴景勝、朝乃山、遠藤は白鵬に近づいてきました。白鵬の今場所の負け方は尋常じゃありませんでした。
北の富士さんが、最近、なかなか迷言・珍言を出してきません。そこで、元横審の内館牧子さんがついに900回を迎える「週刊朝日」連載の「暖簾にひじ鉄」の記念対談のお相手に、内館さんがOL時代に“追っかけ”、当時のツーショットを宝物とする元横綱北の富士勝昭さんを指名しました。 角界への思い、元気の秘訣……弾む話は待ったなしで続きました。 内館vs北の富士1 内館 : きょうは懐かしい写真を持ってきたんです。ほら、北の富士さんとのツーショット。30代前半“追っかけギャル”時代の思い出です(笑)。 北の富士:こりゃあ蔵前国技館の頃ですね。 内館 : 私、破顔一笑でしょう。この写真を年賀状に印刷して「私、結婚しました」って書いて出したことがあるんです。そしたら勤め先の課長が奥様に「牧ちゃんの旦那さん、素敵な人ね」って言われたらしくて(笑)。この写真は今も仕事部屋に飾っています。北の富士さんは、この頃と変わらずお元気そうですね。 北の富士 : いやあ3月には78歳。3年前に心臓の手術して、ようやく身体がなじんできたところですよ。 内館 : 心臓! 私も一緒!やっぱり追っかけやってたから、そういうのも伝染っちゃうんだ(笑)。 北の富士 : 不整脈が出てもガバガバ酒を飲んでたら、心臓を患って。 内館 : 私もおんなじ。不整脈が出てもジムに行ってました。でもお相撲さんって、昔は早世の人が多かったと思うんですけれど、今はそうでもないですね。ちゃんこで野菜から肉から全部食べられるからいいとか、1日2食だからいいとか、あるんでしょうか。 北の富士 : まあ、今の力士の身体は大きくなりすぎだと思いますよ。ちゃんこだけなら、あんなに大きくならない。今は平均で160キロくらいあるでしょう。僕なんかいくらがんばっても136キロ。大鵬さんの晩年で150キロくらいでしたから。今の力士と比べると細いですよ。 内館 : 「横綱北の富士の全盛時代」に、今の大型力士と取ったらどうですか? 北の富士:白鵬以外には勝てますよ。 内館 : 白鵬とはダメなんですか? 北の富士 : 僕は大鵬さんと(手=合い口が)悪かった。白鵬は 大鵬さん系で、しかも大鵬さんより大きいじゃないですか。大鵬さんに たまにだけど(頬を)張られると、ズシンと重かった。 内館 : 白鵬はあんなエルボーみたいな「かちあげ」とは言えないことをやめれば、もっと愛されるのに。 北の富士 : たしかに、かちあげじゃないですよね、彼のはね。 最初は彼だって双葉山や大鵬さん目指してたわけだから。最後はやっぱり勝ちたいって言うほうが勝っちゃったんじゃないですか。もう手段を選ばない。相撲の強さっていう面ではだいぶ力は落ちてきてますから。ただ身体の手入れの仕方はすごい。稽古も普通の力士の3倍から5倍はやってるんですよ。食事にも気を使っている。 内館 : 北の富士さんの健康法は何ですか? 北の富士 : 特別なことはしてませんが、股割りとストレッチは毎日やってますよ。もろもろ入れたら1時間ぐらいは、じんわり体を動かしてるんじゃないですかね。股割りではおでこはつかなくなりましたけれど、ジムでストレッチをやったら先生よりやわらかかったです。 内館 :私、心臓病で入院したあとに、筋力がめちゃくちゃ落ちちゃって。最初は階段も1段ずつしか上り下りできませんでした。やっぱり年をとると足にきたりするんですか? 北の富士 :きますね。僕も病気するまでは、2時間ぐらい歩いて自宅から両国まで行ってましたからね。それも、足に2キロずつおもりをつけて。 内館 : 3年前、足の骨を折ったとき、自由に動くことができなくなって行動範囲が狭くなって。階段も手すりが必要になると、思うように動けないことがどんなにストレスになるかわかるんです。台所にちょっと行くのも面倒くさくなる。あの頃はおじいさんやおばあさんを書かせたら今の私の右に出るものはいない、と確信していました(笑)。 北の富士 : 80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さん、ああいうふうになりたいもんですね。 内館 : 心臓で聖路加国際病院に入院したときは、102歳の日野原重明先生が現役でいらしたんですね。先生は「粗食がいい、というけれども、僕は肉です」とおっしゃってました。 北の富士 : 僕もそうですね。ほかに欠かせないのは納豆やチーズといった発酵食品かな。ぬか漬けなんかも好きですね。 内館 : 今はどのくらい食べられるんですか? 北の富士 : 肉だったら、がんばれば500グラムは食べられますね。寿司は20貫ぐらいかな。人の倍は食べてますね(笑)。 内館 : 病気するとよくわかるんですよね。口から食べるって、こんなに大事なのかって。 北の富士 : 僕は手術したときに水のうまさがわかりました。手術して2日ぐらい何も食べられなくて、そのときになめる水。水ってこんなにうまいものかと。 内館 : それまではいつか死ぬなんて考えたこともない私も心臓なんかをやると、寿命というものはあるんだなあ、と考えました。 北の富士 : 気は弱くなりますね。僕もよほどのことがない限りは死なないかななんて思ってました。でも今は酒もあまり飲めなくなったし、女性にもあまり興味がなくなりました。 内館 : またァ!(笑) 北の富士 : 死ぬまで呑兵衛で助平で、と思ってたんだけど、どうやら限界はあるみたいですね。このトシになって気づきました(笑)。 内館 : 誰も信じない! 北の富士 : いやいや、11月の九州場所に行けば毎晩中洲に行ってましたが、こないだは2、3回。それも夜9時になったら「帰るわ」って。 内館 : それでもこうやってダンディーで元気に見える。 北の富士 : 見栄っ張りですからね。弱みはあまり見せたくない。見栄と突っ張りで生きてきました。 内館 : 小林旭さんからメールで年賀状をいただきましたが、お若い80代ですよね。 北の富士 : (小林旭さん?)お若いですよ、声も出るし。朝からステーキ食べるってね。やっぱり肉を食べよう(笑)。
30日、東京・両国国技館で、2年に1度改選する役員候補選挙の立候補の受け付が行なわれた。理事候補が定員の10人だった為、2008年以来、6期ぶり無投票となり、出馬した10人の就任は確実となった。 現職は八角理事長(元横綱北勝海)、尾車(元大関琴風)、鏡山(元関脇多賀竜)、境川(元小結両国)、春日野(元関脇栃乃和歌)、出羽海(元幕内小城乃花)、芝田山(元横綱大乃国)、高島(元関脇高望山)の各理事の8人。 劣勢の見込まれた山響理事(元幕内巌雄)は断念。前回理事だった先代阿武松親方(元関脇益荒雄)はすでに退職した。2人に代わり、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が2期ぶりに、花籠親方(元関脇太寿山)が初の理事に立候補した。 副理事候補は定員3人に現職の藤島(元大関武双山)、高田川(元関脇安芸乃島)、新たに若松親方(元幕内朝乃若)が立候補し、副理事も無投票での就任が確実となった。 貴の乱から二年、 加害者の師匠が理事に返り咲いた。相変わらず、魑魅魍魎なる角界。 公益法人など返上するべし。
『 大相撲のコメント部屋 へのコメント 4,665件 』
今日の、TBSバースデー、炎鵬!
ただ今放送中。
元豪栄道が年寄総会に出る為の
スーツ姿の写真を見ました。
既製品だから、体にピタッとしてないけど。
これから武隈親方としてのスタートが
始まったんですね。
ネクタイは人に絞めてもらったとか。
靴が履き慣れてないから足が痛いと言ってたそうです。
新米親方として先輩親方たちに、1人ずつ
挨拶したそうです
元高見盛の振分親方は、初めてスーツを買った時に。何故だか?礼服を買ったそうです。
礼服だから白いネクタイと、黒いネクタイが付いていたので。黒いネクタイを絞めて
年寄総会に出席したら、先輩親方に式服では
ダメだと注意されたという記事を読んだ事
があります。
黒の式服に、黒いネクタイを絞めてる新米の
振分親方の写真も載ってました。
結婚してたら奥さんが注意してくれるだろうけど。
振分親方から東関部屋を引き継いで東関親方となったのだから、頑張って欲しいです
国技館で親方を見かけると、こちらから声をかける前に、気軽に手を降ってくれる親方なので親しみが湧きます
幕下へ再び陥落することになった豊ノ島が現役続行を明言。
気持ちがかなり切れていたのを、7歳のお嬢さんから、
『お給料ないなら私のお年玉貸してあげるから、お相撲を続けてね』と励まされ、もう一度、十両を目指します!とのこと。
その場面を想像するだけで涙が出てきます。
辛い時、苦しい時、家族は全力で無償の愛を捧げますよね。
北の富士さん、全盛期銀座でお金使いたい放題だったって、どんな遊び方したんかね?
おばちゃんは、想像出来ないわ!
内館さんがファンだったなんてしらなかった。ライバルが増えたわ。
千秋楽、鈴木宗男さんが居ましたね
内館vs北の富士 3
◆内館: ところで今、断捨離とか終活とかをやる人が多いですが、何かイヤなんです、私。残った人にお任せします。
北の富士: そうですよね。
内館: 死んじゃったら何を売ろうが捨てようが壊そうがわからないですから。生きてるうちからそういうことを準備していると、毒気が抜かれるような気がするんです。そもそも北の富士さんから毒気を取ったら何が残りますか(笑)。
北の富士: 僕は毒気ないでしょ(笑)。
内館: 今も十分ありますよ。毒気、色気。
北の富士: 色気だってないですよ。
内館: いやいや、NHKの大相撲解説のときだって着物姿で座ると、女性たちの注目度がグワーッと上がると聞いています。あれは自前の着物なんですか?
北の富士: そうですね。普段はジーンズとかラフな格好。スーツもあまり着ませんし、ネクタイもよっぽどのことがないかぎり締めません。だけど今日は内館さんの連載900回記念! 着物もいいかな、と思ったけど寒いから(笑)。
内館: エリート銀行マンが「定年」と向き合って、ジタバタとあらがう様を描いた『終わった人』という小説を書いたのですが、北の富士さんも15歳から角界にいらして、他の人と違う景色を見て、横綱になったわけですよね。でもどこかで「あっ、終わったな」と思って引退する。横綱という頂点まで至って現役をやめる。それってどういう気持ちなのでしょう。
北の富士: 実は引退したら相撲協会に残らないで、北海道に帰ってのんびりやるつもりだったんですよ。
だけど「もったいないよ。部屋持ちなさいよ」と言われて。でも銀座で全部使っちゃったからお金もない(笑)。
まあ押し切られる格好で、「50歳まで」と期限を決めて、十両の一人、二人出たらいいかなぐらいに思って部屋を営んでみたんです。
やってみると、意外と楽しかったんです。弟子と苦楽を共にする、というのがですね。金がないから地方場所ではガレージに若い衆とむしろで寝たりね。ちゃんこの材料がないから、川でハゼを釣って天ぷらにして食わせたりもしました。そのうちに弟子たちが強くなって。
内館: 横綱を2人も育てましたしね。
北の富士: 千代の富士には優勝回数を越されたし、北勝海が八角理事長になるとは思わなかった。参ったね(笑)。
協会をやめるとき今度こそ北海道に帰ろう と思っていたら、NHKから解説の話がきたんです(笑)。
内館: 持つ気がなかった部屋で十両2人出ればいいやと思っていたら横綱が2人。それも一人は国民栄誉賞、一人は理事長。
今度こそ「終わった人」になるぞ と思ったらNHKの解説者になったり。 それは何が呼んだのでしょう?
北の富士: 運しかないです。やたらと運がいい男なんです。
以上
内館vs北の富士2
◆内館:これからやりたいことってありますか?
北の富士:やりたいことは、もうだいたいやってきたと思うんですけど、もう一回狂い咲きしてみたいというか、パッと派手にやってみたいですね。フフフ。
内館:そういえば船村徹先生に、増位山の歌の詞を書いてくれないかとお願いされたとき、一曲を「北の富士さんとのデュエットはどうでしょう?」って言ったんですよね。「女房に捧ぐ」というタイトルで、ちょっと怖い内容だったけれど、いい歌でしたよね。
北の富士:そうかなぁ。詞はよかったけれど、僕の気持ちがこもってなかったんじゃないかなぁ。
内館:またそうやってカッコつけて(笑)。詞は妻の視点から「今まであんた、いろんなことやって遊んできたわよね、ちゃんとわかってるのよ」って。これを増位山と北の富士という両遊び人がデュエットするっていう(笑)。その詞を見て船村先生もびっくりしていましたけれど、「絶対いけます!」って胸を張ったら曲をつけてくださって。レコーディングのときも、本当に面白かったですよねえ。
北の富士:増位山は基礎ができててうまいからいいんだけど、僕が歌えないんですよ。船村先生がピアノのところに来て、何回も歌わされて。最後に一言、「北島(三郎)だったらすぐやるんだけどな」って(笑)。サブちゃんと一緒にされても困りますよね。
内館:だけど、出す頃に相撲界の不祥事が……。こんなときに元横綱や大関が浮かれてるって思われると困る、となって自粛ムードになり……。作詞も作曲も横綱審議委員だし(笑)。
内館:いまスー女はほんと増えましたね。国技館の近くを歩いていたら「内館さんですよね」って中学生の女の子グループに声をかけられて。「私たち、横審になりたいんです!」って(内館さんは女性として初の横綱審議委員になり、2010年1月まで10年間務めた)。「がんばってね。誰が好きなの?」って聞いたら三段目の誰それとか序二段の誰それとかって言ってて。私がその名前を知ってたら「さすがですね!」ってほめられちゃった(笑)。
北の富士:若い力士の中には着物のたたみ方もわからないのもいますけどね。シワだらけになってたりして。
内館:最近は浴衣もギンギラギンだったりピンクだったりしますね。カラオケのマイクや音符の柄のものもありました。
北の富士:僕らが若い頃は華やかなもの作っちゃうと、「若いときは地味なもの着るんだ」と言われたもんです。昔のお相撲さんは、紺や紫に、白で染めぬいた四股名と紋。すっきりしたものでした。
内館:粋でしたよね。でも今は若い力士を怒るとやめちゃったりするでしょ。
北の富士:怒れないです。なりたくて来る人はほとんどいませんし。“コンパチ”ひとつでもダメ。それどころか「コンパチって何ですか?」なんて言うんです。だから「これは言っちゃダメだよ」と隅に呼んでおでこをパチン(笑)。僕はもう、親方をやる自信はありませんね。
内館:横審の頃、琴櫻さん(元横綱、先代佐渡ケ嶽親方)が、自分たちと同じ稽古を今の子がやればすぐ横綱になれるっておっしゃっていました。
北の富士:稽古は少なくなりましたね。欲もない。
内館:それでも期待の星がいるじゃないですか。このあいだテレビで見たんですけど、四つ相撲でがっちりいくという朝乃山を、北の富士さんが「本格派だ」みたいなことをおっしゃって。そしたらゲスト席にいた貴景勝がみるみるムカムカして「オレは押し相撲でいきます」と言い放っていたのがよかったァ(笑)。あの二人、今後の相撲界を牽引(けんいん)していくでしょうね。それと遠藤が今場所はいくら隠してもふてぶてしい表情が走る。白鵬に勝ったときは特にわかりました。あのうまさに加えて、精神面の逞(たくま)しさは楽しみです。
北の富士:遠藤はよくなってきました。うまさに馬力が加わって前に出られるようになっている。貴景勝、朝乃山、遠藤は白鵬に近づいてきました。白鵬の今場所の負け方は尋常じゃありませんでした。
北の富士さんが、最近、なかなか迷言・珍言を出してきません。そこで、元横審の内館牧子さんがついに900回を迎える「週刊朝日」連載の「暖簾にひじ鉄」の記念対談のお相手に、内館さんがOL時代に“追っかけ”、当時のツーショットを宝物とする元横綱北の富士勝昭さんを指名しました。
角界への思い、元気の秘訣……弾む話は待ったなしで続きました。
内館vs北の富士1
内館 : きょうは懐かしい写真を持ってきたんです。ほら、北の富士さんとのツーショット。30代前半“追っかけギャル”時代の思い出です(笑)。
北の富士:こりゃあ蔵前国技館の頃ですね。
内館 : 私、破顔一笑でしょう。この写真を年賀状に印刷して「私、結婚しました」って書いて出したことがあるんです。そしたら勤め先の課長が奥様に「牧ちゃんの旦那さん、素敵な人ね」って言われたらしくて(笑)。この写真は今も仕事部屋に飾っています。北の富士さんは、この頃と変わらずお元気そうですね。
北の富士 : いやあ3月には78歳。3年前に心臓の手術して、ようやく身体がなじんできたところですよ。
内館 : 心臓! 私も一緒!やっぱり追っかけやってたから、そういうのも伝染っちゃうんだ(笑)。
北の富士 : 不整脈が出てもガバガバ酒を飲んでたら、心臓を患って。
内館 : 私もおんなじ。不整脈が出てもジムに行ってました。でもお相撲さんって、昔は早世の人が多かったと思うんですけれど、今はそうでもないですね。ちゃんこで野菜から肉から全部食べられるからいいとか、1日2食だからいいとか、あるんでしょうか。
北の富士 : まあ、今の力士の身体は大きくなりすぎだと思いますよ。ちゃんこだけなら、あんなに大きくならない。今は平均で160キロくらいあるでしょう。僕なんかいくらがんばっても136キロ。大鵬さんの晩年で150キロくらいでしたから。今の力士と比べると細いですよ。
内館 : 「横綱北の富士の全盛時代」に、今の大型力士と取ったらどうですか?
北の富士:白鵬以外には勝てますよ。
内館 : 白鵬とはダメなんですか?
北の富士 : 僕は大鵬さんと(手=合い口が)悪かった。白鵬は 大鵬さん系で、しかも大鵬さんより大きいじゃないですか。大鵬さんに たまにだけど(頬を)張られると、ズシンと重かった。
内館 : 白鵬はあんなエルボーみたいな「かちあげ」とは言えないことをやめれば、もっと愛されるのに。
北の富士 : たしかに、かちあげじゃないですよね、彼のはね。 最初は彼だって双葉山や大鵬さん目指してたわけだから。最後はやっぱり勝ちたいって言うほうが勝っちゃったんじゃないですか。もう手段を選ばない。相撲の強さっていう面ではだいぶ力は落ちてきてますから。ただ身体の手入れの仕方はすごい。稽古も普通の力士の3倍から5倍はやってるんですよ。食事にも気を使っている。
内館 : 北の富士さんの健康法は何ですか?
北の富士 : 特別なことはしてませんが、股割りとストレッチは毎日やってますよ。もろもろ入れたら1時間ぐらいは、じんわり体を動かしてるんじゃないですかね。股割りではおでこはつかなくなりましたけれど、ジムでストレッチをやったら先生よりやわらかかったです。
内館 :私、心臓病で入院したあとに、筋力がめちゃくちゃ落ちちゃって。最初は階段も1段ずつしか上り下りできませんでした。やっぱり年をとると足にきたりするんですか?
北の富士 :きますね。僕も病気するまでは、2時間ぐらい歩いて自宅から両国まで行ってましたからね。それも、足に2キロずつおもりをつけて。
内館 : 3年前、足の骨を折ったとき、自由に動くことができなくなって行動範囲が狭くなって。階段も手すりが必要になると、思うように動けないことがどんなにストレスになるかわかるんです。台所にちょっと行くのも面倒くさくなる。あの頃はおじいさんやおばあさんを書かせたら今の私の右に出るものはいない、と確信していました(笑)。
北の富士 : 80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さん、ああいうふうになりたいもんですね。
内館 : 心臓で聖路加国際病院に入院したときは、102歳の日野原重明先生が現役でいらしたんですね。先生は「粗食がいい、というけれども、僕は肉です」とおっしゃってました。
北の富士 : 僕もそうですね。ほかに欠かせないのは納豆やチーズといった発酵食品かな。ぬか漬けなんかも好きですね。
内館 : 今はどのくらい食べられるんですか?
北の富士 : 肉だったら、がんばれば500グラムは食べられますね。寿司は20貫ぐらいかな。人の倍は食べてますね(笑)。
内館 : 病気するとよくわかるんですよね。口から食べるって、こんなに大事なのかって。
北の富士 : 僕は手術したときに水のうまさがわかりました。手術して2日ぐらい何も食べられなくて、そのときになめる水。水ってこんなにうまいものかと。
内館 : それまではいつか死ぬなんて考えたこともない私も心臓なんかをやると、寿命というものはあるんだなあ、と考えました。
北の富士 : 気は弱くなりますね。僕もよほどのことがない限りは死なないかななんて思ってました。でも今は酒もあまり飲めなくなったし、女性にもあまり興味がなくなりました。
内館 : またァ!(笑)
北の富士 : 死ぬまで呑兵衛で助平で、と思ってたんだけど、どうやら限界はあるみたいですね。このトシになって気づきました(笑)。
内館 : 誰も信じない!
北の富士 : いやいや、11月の九州場所に行けば毎晩中洲に行ってましたが、こないだは2、3回。それも夜9時になったら「帰るわ」って。
内館 : それでもこうやってダンディーで元気に見える。
北の富士 : 見栄っ張りですからね。弱みはあまり見せたくない。見栄と突っ張りで生きてきました。
内館 : 小林旭さんからメールで年賀状をいただきましたが、お若い80代ですよね。
北の富士 : (小林旭さん?)お若いですよ、声も出るし。朝からステーキ食べるってね。やっぱり肉を食べよう(笑)。
30日、東京・両国国技館で、2年に1度改選する役員候補選挙の立候補の受け付が行なわれた。理事候補が定員の10人だった為、2008年以来、6期ぶり無投票となり、出馬した10人の就任は確実となった。
現職は八角理事長(元横綱北勝海)、尾車(元大関琴風)、鏡山(元関脇多賀竜)、境川(元小結両国)、春日野(元関脇栃乃和歌)、出羽海(元幕内小城乃花)、芝田山(元横綱大乃国)、高島(元関脇高望山)の各理事の8人。
劣勢の見込まれた山響理事(元幕内巌雄)は断念。前回理事だった先代阿武松親方(元関脇益荒雄)はすでに退職した。2人に代わり、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が2期ぶりに、花籠親方(元関脇太寿山)が初の理事に立候補した。
副理事候補は定員3人に現職の藤島(元大関武双山)、高田川(元関脇安芸乃島)、新たに若松親方(元幕内朝乃若)が立候補し、副理事も無投票での就任が確実となった。
貴の乱から二年、 加害者の師匠が理事に返り咲いた。相変わらず、魑魅魍魎なる角界。 公益法人など返上するべし。
来場所の番付は38年ぶりの「横綱大関」だけでなく、61年ぶりに「前頭18枚目」が出る事になる。