
最近ひそかにブームを起こしつつある「写経」、どんな効果があるのかは知っていますか?静かな場所でお経を書き写す写経には、ストレスの軽減や脳トレ効果など、現代人にこそ欠かせない嬉しい効果がたくさんあります。この記事では、写経の効果について少しご紹介します。
写経は宗派関係なく誰でもできる
写経は、般若心経など経文の内容を手書きで別の紙に書き写す行為を言います。実は宗派には関係なく誰でも行えるものですから、キリスト教徒でも仏教徒でも無宗派でも気兼ねなく挑戦できますよ。お寺などに集まって、筆で黙々と経文を書き写していくのが写経の流れです。無理にお寺などに行かなくても、書店に売っている写経セットなどでも写経はできます。
ストレスの軽減効果あり
どうして現代人に写経ブームが来たのでしょうか?それは、ストレスが深刻化していることが一因です。写経を行うことにはストレスの軽減効果があります。集中して字を書き連ねていく写経では、雑念を取り払って無心になることが可能。無心になれば抱えているストレスをリセットできますし、心拍数も落ち着いてリラックス効果があらわれるのです。このことから、写経はストレス発散やうつ病の予防法としても活躍しています。
脳を鍛えて認知症を予防
「経文を書き写す」と言えば単純な作業に思えるかもしれませんが、写経は想像以上に脳を使っています。まず、ペンに慣れている現代人が筆を使って文字を書くと言うこと。墨の量や筆を握る力加減を意識するだけで、すでに脳を使っているのです。また、写経で書く複雑な漢字は書き慣れませんから、一画ずつを意識して書き写す行為にも脳を使います。たくさん脳を使う写経には、認知症を予防する効果があるともされているのです。
続けていれば字が綺麗になる
写経を続けていると、字が綺麗になっていきます。字は書けば書くほど綺麗になりますから、写経をしていれば当然字の形も整っていきます。おまけに毛筆は一度書いたら書き直しができませんから、「丁寧に字を書く」という意識も育っていきますよね。宛名書きなどで自分の筆跡にコンプレックスを感じていた人は、写経でストレス発散がてらに字を練習してみても良いですね。
writer:さじや