
岩手県の三陸鉄道には『恋し浜』という素敵な名前の、三陸の海を望む高台にある小さな無人駅があります。もともとの住所は、岩手県大船渡市三陸町綾里字『小石浜』なのですが、地元の方々のアイデアと働きかけで駅の名前は『恋し浜』と命名されたそうです。
以来、恋愛成就の場所として知る人ぞ知るスポットとなっているとのことですが、実際にどの程度ご利益があるのでしょう?
恋し浜駅のすぐ前で、『恋し浜ホタテデッキ』を運営されている三陸ボランティアダイバーズ理事長の佐藤寛志さんに伺うと、「2015年夏にこの場所をオープンしたのですが、このデッキにダイビングやボランティアで訪れたスタッフの方々で7組もカップルが生まれていますよ!」とのことでした。駅ホームには、二人で鳴らすと幸せなカップルとなり、一人で鳴らしても素敵な出会いがあるという『幸せの鐘』があります。駅前にはSNSでシェアすると「カワイイ!」と「いいね!」をしてもらえそうなピンク色の郵便ポストもあります。また、ディズニーランドの隠れミッキーのような「見つけると幸せになる」隠れアイテムも駅周辺にあるそうです。
何より、ホタテ貝の貝殻に、恋愛成就だけでなく三陸復興など、思い思いの願い事が書かれた『ホタテ絵馬』の数々が、恋し浜駅舎のいたるところに捧げられている光景が印象的です。既に数万にも及んでいるとのことで、多くの方々の「大切な人への思い」や東北の復興を応援する気持ちが、本当にこの土地をパワースポットとしていると感じることができます。
なお、恋し浜ホタテデッキは、素晴らしい海の眺望を楽しみながら、地元の名産、新鮮で肉厚な『恋し浜ホタテ』をBBQでいただくことができます。また、気持ちの良いデッキに加えてツリーハウスもあり、カップルだけでなく、子供連れの方も楽しめます。Tシャツやポストカードの等のオリジナルお土産も買えるほか、ホタテの養殖見学ツアーや「浜の学び舎」(毎月最終土曜日)も開催しています(BBQやツアーなど参加は電話で要予約)。スタッフの方々は皆さんとても気さくなので、これから三陸を訪れようという方は、既にカップルの方も素敵な出会いを求めている方も是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?