淡路島のちょぼ汁

ちょぼ汁は、兵庫県の南部に位置する淡路島の郷土食です。地域独自の食文化への関心が高まる中で、ちょぼ汁の栄養価の高さにも注目が集まっています。古くから郷土食として親しまれてきたちょぼ汁は、学校給食の献立にもなっていて、島全体でちょぼ汁の伝統を守ろうとする動きがみられます。近年では、レストランでもちょぼ汁を提供するところがあり、観光で訪れる島外の人にも知られるようになってきました。

ちょぼ汁は、だし汁に具材を入れ、味噌で味を付けて仕上げた汁物で、出産後の女性の健康回復のために作られてきたものです。具材は、赤飯などにも使われるささげ豆、里芋の茎の部分にあたるずいき、そして、団子です。ささげ豆を使っているため、普通の味噌汁と比べると、ぜんざいに近い色合いをしているのが特徴です。団子を作る際には、以前はうるち米の粉を使うのが主流でしたが、現在では弾力のある団子を作れるもち粉が使われるようになってきました。

おちょぼ口の可愛い笑顔の子供に育つように、との願いを込めて作られることから、ちょぼ汁の名前が付いたと言われています。ちょぼ汁は、淡路島全域で広く作られていて、団子の中央をへこませておちょぼ口に似せて作る地域もあります。

[Jin Kemoole@fliker]

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