復興を我慢ではなく新しい未来への希望に変える「島らっきょう」の魅力

化粧品や健康食品の通信販売を行っている株式会社JIMOS(本社:福岡市)に勤務する村山潤さんは、北部九州豪雨被害地域でボランティア活動をするなど、復興支援を行っており、被災地朝倉での「島らっきょう栽培PJ」支援や、島らっきょうを活用したレシピなどを考案しています。今回、村山さんに、復興支援活動での苦労や「島らっきょう」の魅力について、お話を伺いました。

復興ボランティア
※朝倉市での復興ボランティアの様子 左が村山さん

8月27日、村山さんは佐賀で市議会議員をしている高校時代の友人と共に、九州北部において大雨による甚大な災害があった地域で、個人宅の土砂掻き出しのボランティアを行いました。そこでは、被災から一カ月半が経過してもなお、いまだに従来の生活に戻れるような状況ではない現実を目の当たりにしました。当日、男性10名が10時から15時の決められた時間で家屋の裏を流れる水路を埋め尽くした土砂の掻き出し作業に従事したところ、掻き出すことができたのはわずか幅30センチ・高さ15センチ・長さ5メートル程度だったそうです。土砂の中には枝などが含まれており、一部は腐敗が始まっていて異臭がしたと言います。「報道では復興ボランティアの話が減っている状況下でしたが、被災地の現実は復興への第一歩を踏み出したばかりで、これからが本番の長期戦であることを、身をもって実感しました。」と村山さんは言います。他の地域のボランティア募集についてもSNSで積極的にシェアするなど、風化させない努力をしています。

■たくましい「島らっきょう」が”未来の希望”に

村山さんの勤務先である株式会社JIMOSでは週に一度サラダバーが開催されます。「社員は平均年齢30代前半で女性も多く、積極的に野菜を摂ってほしいという経営陣の意向と私の地元、九州の良さや野菜の美味しさを知ってもらうきっかけを作りたいという想いが重なり、新たな福利厚生として実現しました。」と言います。

また、村山さんは現在、朝倉の「島らっきょう」栽培に取り組まれている方と連携し、ブランド化と認知度を高めるための支援を行っています。朝倉市は北部九州豪雨で最も被害の大きかった土地です。村山さん自ら契約したサラダバー提供元である飲食店「AFTER THE RAIN」の店長とともに、被災地朝倉の島らっきょうを使用したレシピ開発を進め、サラダバーにて「島らっきょう」を提供している様子をSNSで発信したそうです。また、レシピを開発していく過程で、当初予定していなかった「島らっきょう」を使用したご当地名物の鍋を作る話が新たに生まれたそうです。「熊本産のジビエ(鹿、イノシシ、きじ等の肉)」の普及に取り組んでいる知人に紹介し、SNS上から新しい復興支援の企画がもちあがるというシナジーを生み出すことができました。新しい名物料理の創出に向けて動き出しています。

村山さんによると島らっきょうは、『成長が早い・被災地の土壌でも生育する可能性が高い・付加価値がつく可能性が高い』といった特徴があり、早ければ4カ月、遅くても6カ月で収穫できる「早い成長」は被災者にとっての”未来の希望”になり、また土壌改善などの準備に時間を要さず生育を可能にし、生活を支える現金収入に直結できるなど、強い魅力につながるということです。

村山さんは、12月3日(日)に福岡で開催されたイベント「Thrush X’mas Market 2017~東峰村復興への祈り~」にも参加し、物品購入を通じての支援やクラウドファンディングの支援など、活動サポートを行いました。「被災地の復興には時間がかかり、被災された人々は長く戦い続けることが必要となる」と話す村山さん。被災地でボランティア活動をしたり、復興イベントに参加したりSNSで情報を発信するなど、私たちができる復興支援の方法は様々です。村山さんは今後も、八女のジビエの商品開発や唐津産オリーブを使った調味料開発支援、太良町のふるさと納税の支援など、積極的に地域との活動に携わっていく予定だといいます。地域創生の取り組みを含め、「どう生きるか?」と真剣に向き合っているという村山さんは「町づくりは、人づくりともいわれますので、まず自分が実践し、周囲に広げて行きたい」と述べてくれました。

0

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)