神奈川新名物 湘南ゴールド

湘南ゴールドは、小田原市を中心にする神奈川県西部で栽培されている柑橘類です。円形の果実はレモンに似た色彩で、爽やかな芳香と豊かな甘味があるのが特徴です。4月から5月にかけて旬を迎えることから、神奈川県に春の到来を告げる名物としても親しまれています。

神奈川県は昔から温州みかん栽培が盛んな地域でしたが、昭和時代の後半になると消費が落ち込み、生産量も減少していきました。このままでは生産農家も衰退してしまうため、神奈川県農業技術センターにおいて新品種の研究開発が始まりました。抜群の美味しさがありながらも、果皮が剥きにくい黄金柑を母親として選ぶ一方で、食べやすい特徴がある今村温州を父親として交配しました。2003年には湘南ゴールドが新品種として登録され、2006年からは本格的な出荷が始まりました。

湘南ゴールドの代表的な栽培地は、根府川駅周辺に広がっていますが、急勾配の火山性地形になっているのが特色です。柑橘畑に向かって海から温かい風が吹くことが美味しさの理由ですが、それだけでは湘南ゴールドの濃厚な甘味を生み出すことは困難です。急斜面になっているおかげで、海面で反射した太陽光も均等に行き渡るため、12度前後の糖度を保つことが可能になりました。

湘南ゴールドの生産量は上昇傾向にありますが、全国的に見れば希少性が高いことから、多くは地元の神奈川県内で消費されています。収穫の最盛期になると、地元の農産物直売所をはじめとして、横浜市や川崎市などの百貨店で販売されることが定着しました。


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