
水分補給というと夏場を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は冬場の水分補給もとても大事です。
なにかと気ぜわしい12月ですが、行事が目白押しのこの時期こそ油断せずに水分補給を考えてみたいものですね。
冬場の風邪対策として水分補給
冬場はどうしても風邪を引きやすくなったり、インフルエンザが流行ったりしますね。それは気温の低下によって菌の侵入を防ぐ抵抗力が低下するのと、もう一つは乾燥によるものとが主な原因になります。環境が乾燥するとウィルスに含まれている水分が減りその分軽くなり空気中を浮遊しやすくなるため広範囲に広がるのです。冬には体温が下がりそれに伴って血管が収縮します。その結果、菌の侵入を防ぐ役割の粘膜細胞にある線毛のはたらきが不活発になることによって浮遊しているウィルスを撃退し難くなるのです。水分を補給することは体外に菌を排出し易くするのと、のどや鼻の粘膜をうるおすことによって菌の侵入を防ぎ易くするためです。
冬場に多い脳梗塞・脳卒中の予防として
冬場はどうしても水分を取る量が少なくなりますね。水分量が不足すると血液の粘度が大きくなり、それが血管のつまりを増長してしまうことになりかねません。血液の約9割は水分ですので、水分補給によって血液をいい状態、サラサラな状態に保つことを心がけたいですね。
冷え性の原因にもなる水分不足
水分が不足すると血行が悪くなります。そのため抹消血管に血液を送ることが滞り手足が温まりにくくなってしまいます。さらに基礎代謝も落ちてしまいますので、内臓のはたらきも悪くなり体温を調整する機能が低下することになります。
上手な水分補給の仕方
水分補給で特に心がけたいのは「小まめに」ということです。いくら水分補給が大切だからと言って、一挙に大量の水を飲むのは排出される量が多くなるだけで、全く意味がありません。小まめに意識的に飲むようにしましょう。コーヒーやお茶での水分補給もいいですが、それらは利尿作用も大きく伴いますので飲み方には気をつけたいものです。
スポーツドリンクは体が吸収するスピードも早いですが、含まれている糖分には気をつけながら上手に摂るようにしましょう。ウォーターサーバーなどを用意して小まめに飲める環境を整えることも大切ですね。水分を取ろうと頑張りすぎて水分過剰になってもいけません。何も水分を水だけから取ろうと考えなくても食物を分解するときにも水分は生成されますので、食事とのバランスを考えるのも大切です。
何かとアルコール摂取量の多くなるこの時期はアルコールによる利尿作用も大きくなり、脱水症状を招きやすくもなりますのでそういう時こそ小まめに水分補給を心がけるといいですね。
writer:Masami