
奇跡の木と言われる植物があります。なぜ奇跡の木と呼ばれているのでしょう。それは約10万種と言われる可食植物の中で最も栄養価が豊富に含まれているからなのです。インドに古来から伝わる伝統医学「アーユルヴェーダ」にも記載があり、現在は熱帯や亜熱帯で広く栽培されているこの木について見ていきましょう。
驚くべき栄養素の豊富さ
モリンガにはビタミンやミネラル、必須アミノ酸、非必須アミノ酸、炭水化物や脂質、さらに食物繊維やポリフェノール、など人間に必要な栄養素がほぼすべて含まれているようです。その中からいくつか詳しく取り上げてみましょう。
アミノ酸がバランスよく豊富に含まれている
私たちの体は水分が6割~7割、タンパク質が2割程度で出来ていて、タンパク質は皮膚や髪、爪、血液、内臓や筋肉などをを作ります。私たちの体はタンパク質で出来ていると言っても過言ではありません。そのタンパク質の原料がアミノ酸です。モリンガには必須アミノ酸と非必須アミノ酸のほぼ全てが含まれているようです。植物でありながらアミノ酸が豊富にバランスよく含まれているのは大変珍しいことであり、奇跡の木という言葉がぴったりです。
ビタミンやミネラルの含有量がすごい
モリンガにはビタミンAが人参の2倍、ビタミンCはレモンの2倍など、8種類のビタミンがバランスよく含まれていて、体内で作り出すことが出来ないミネラルの鉄分、マグネシウム、カリウム、カルシウムなども豊富にバランスよく含まれています。ビタミンが不足すると免疫力が落ちますし、老化の原因になります。ミネラルも不足すると歯や骨が弱くなり、老廃物を除去する働きも落ちてしまうことはよく知られていますね。
モリンガのデトックス効果がすごい
モリンガは食物繊維が他の植物に比べて多量にそしてバランスよく含まれているので腸内に溜まる有害物質を排出するはたらきが大変優れています。腸内で悪玉菌が作る硫化水素やアンモニアなどを排出し、善玉菌を増やすのに大変役立つはたらきをします。レタスの28倍、ごぼうの5倍もの食物繊維が含まれていて、お通じをスムーズにするのに必要な水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維のバランスがとてもよい状態で含まれています。
モリンガの摂り方
モリンガの摂取方法ですが、葉をサラダ、お味噌汁の具、他の具材と一緒に炒めるなどの葉野菜として摂る方法。パウダー状になったものをケーキやパン作りに混ぜたり、飲み物に混ぜたり、ティーパックに入れてお茶として摂る方法。などがありますが、その他に種をそのまま摂ったり、種から取れるオイルを食用として使用することも出来ます。ワサビノキ科ですので、根を普通のワサビのようにすりおろしてもいいようです。普通のワサビに比べて刺激は少なめのようではあります。
最近ではモリンガのサプリメントも多数出でいるので、試されるのも一考ですね。
writer:Masami